2の奇蹟 ページ2
なんだか騒がしい。わたしは一体何をしていたんだっけ。
確か屋上に行って、そこで飛び降り……。そう、わたしは死んだはず。
そう思って目を開けると、綺麗な星が見えた。慌てて起き上がって周りを見渡すと、知らない場所だった。
逃げている人達は何故か和服を着ている。お店もオシャレな感じではなく、和風なお店しかない。
「きゃーーー!!」
女の子の悲鳴が聞こえた。それと同時に何か潰れる音がした。
恐る恐る音のした方向を見ると、そこには牙を生やした謎の生き物がいた。
そいつはにんまりと笑うと、右手に持っていた人の腕であろうものを口の中にいれた。
どういうことなの。この化け物は一体……。そんな事を考えていたら、その化け物はわたしの所まで近づいて来た。
「鬼狩りか。しかし弱そうだな」
謎のことを言った瞬間、私の首を絞めてきた。
A「んぐっ!?」
そのまま持ち上げられた。足をバタバタと動かしても、爪を立てて引っ掻いてもそいつは止めない。
苦しい。涙がポロポロと溢れてくる。どうしてこんな事になっているの。
あの時わたしは死んだんじゃなかったの?ここは一体どこ?
意識が朦朧とする。今度こそわたしは死んでしまうのだと分かった。
抵抗する力を無くし、わたしはそのまま……。
「雷の呼吸 壱ノ型 霹靂一閃」
稲妻のような速さで何かが通り、わたしを絞めていた腕の力が抜け、わたしは地面に落とされた。
ゴトっとさっきわたしを絞めていた奴の首が地面に転がってきた。
「ぎゃーー!死んでる!死んでるよぉ!!」
わたしを助けてくれた金髪の少年は転がっている首を見て驚いている。
「なんなのぉ……。ってまさか君が……」
うるうると涙目になりながら私に近づいてきた。少年の腰には刀があった。
きっとその刀であの化け物の首を斬ったのだろう。それにしても、あの化け物は一体……。それにどうしてこの少年は刀を……
A「!?」
「ありがとうねぇぇぇ!!!」
色々と考えていたら、勢いよく少年は私に飛びついてきた。
「助けてくれたんだよね!!ありがとうぅぅ!」
A「えっと……」
言っている意味が分からない。お礼を言うのは私の方だと思う。
「ん?あ、俺の名前は我妻善逸!君は?」
A「私は神堂Aです」
善「そっか〜!宜しくねAちゃん!」
いきなりの名前呼びに私は驚き目をぱちくりさせた。見た目もそうだけどチャラいのかな。
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桜の砂糖 - れんかさん» ありがとうございます(^-^) 頑張って治します( ̄^ ̄) (2021年2月16日 13時) (レス) id: eba054e15a (このIDを非表示/違反報告)
れんか - そうなんですね、体調が早く良くなるといいですね!テスト頑張ってください!応援してます!! (2021年2月15日 14時) (レス) id: b5b9f86a00 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:桜の砂糖 | 作成日時:2021年2月7日 13時