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「見て、桜めっちゃ咲いてんで」
「ほんとだ」
「なぁ、帰り少し寄ってかん？」
心を針で突かれたようにちくりとした。
実は今朝のニュースを見てすぐ海ちゃんに"週末一緒に桜が見たい"と連絡したら、
"今週は2件イラストの仕事が入っていて締め切りが厳しくて無理そう、ごめんね"
と返信が来たのだ。
別に毎年桜は咲くし、桜を一緒に見たからといって"2人が永遠に結ばれる"とかそんな逸話もないわけで。
海ちゃんの仕事の邪魔もしたく無いし、
"分かった！忙しいところごめんね。来年は一緒に見られるといいな。お仕事頑張って！"
と聞き分けのいい彼女を装ったけれど、心のどこかでは寂しさが滲んでいた。
だから廉くんの誘いを受けて1人で切なくなって黙り込んでしまった。
「A？」
「あ、うん。そうだね。折角だし寄ってこ」
＊
えっちゃんにお使いを頼まれたとき、「センス無い」と即答で断った割に、銘菓コーナーを一周してすぐ「これにしよ」と私の意見も聞かずどら焼きの詰め合わせを選んだ廉くん。
あまりの即決ぶりに声も出さずにいると、それに気付いた廉くんが「こういうのはフィーリングやん」と謎理論を展開してくれた。
「え、私要らなかったよね？」
「まあそうなるわな」
「せめて否定しよう。素直なのはいいことだけど」
「はよ桜が見たいねん。Aもそやろ？」
「まあ、まあまあまあまあ、、」
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あさひ(プロフ) - まきこさん» まきこさんお久しぶりです！もう、本当、いつもでろでろに甘やかしてくれてありがとうございます（ ; ; ）笑 もっともっと2人の間で悩ましくなるような展開にできるように頑張りますね！こちらこそいつもありがとうございます(*＾＾*) (2021年3月25日 2時) (
レス) id: 5905b0feb8 (このIDを非表示/違反報告)
まきこ(プロフ) - 私実は海人くん可愛い弟くらいの気持ちでしか見たことなかったのに、あさひさんのお話読んだら全然アリになってしまいました(≧∀≦)でもここへ来て廉くんの健気さが、、どうなるのかなー！毎日めちゃくちゃ楽しみにしてます。いつもありがとうございます^ ^ (2021年3月24日 7時) (レス) id: cfbbd37a93 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あさひ | 作成日時：2021年3月22日 2時
