22.失念高校生 ページ23
. 「ヴァイス少女も驚いていることだろう! 実はな、この春から雄英に教師として勤めることになった‼」
「時間が無いので、早速だけど、結果発表!
まずは筆記試験!これは比較的バランス良く取れている!国語が少し弱いか?でも十分合格だ!
次に実技の方だが……ヴィランポイント14P……これだと少し届いてない」
「ああ……A」
ベガは涙をその目にためはじめた。本人(厳密に言うと違うが)よりリアクションが早い。
「しかし!!」
と一際大きな声。
「この入試、見ていたのはそれだけじゃない!レスキューポイント‼君は得点を稼ぐのよりも優先して他の受験者を助けた!人を助けるのはヒーローの基本の仕事だ!」
え……、と弱々しく呟いているベガ。
「ヴァイス少女!レスキューポイント30P!足して44!合格だ!」
「来いよ、ヴァイス少女!ここが君のヒーローアカデミアだ!」
ああ……!と口を大きく開けるベガ。
「良かったあ〜‼ Aおめでとう〜‼」
うるさい〜!!耳やられる‼
この後近所の方に何事かと駆けつけられた。
じゃあこれ出さなくちゃ、あれも買わなきゃ、とバタバタしているベガはいつも以上に騒々しい。
一方僕は……。いや、忘れていたのだ。たしかにそんな話は聞いていたし、この年齢の人なら当然だろう。そこまで頭が回らなかった。
僕は、太陽のある昼に!
高校に、人の学校に通うことになってしまった……!
急に学校に通わないと言い出すのは不自然だし……。
「A〜、制服、ズボンにできるか聞いてみるの〜?」
僕じゃないAは一応女子だったので、普通なら僕は女子服を着ることになるのか……。
外……スカートじゃ日を避けられないよな。ズボンに出来るならそちらがいいな。それに頭の方にも被るもの欲しい……。でもベガの記憶をいじって最初から日に弱かったことにしないと……。
色々考えた末、個性届書き換えの為にベガにちょっと個性が思ってたのと違った、と言い、個性の影響で日に弱い事に記憶を書き換えた。
制服は、ズボンとフード付きの服を着用できるよう申請した。
色々辻褄合わせが大変だ……。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：メルキュール | 作成日時：2020年5月18日 18時
