IV ページ6
シアンside
部屋を出てまずやること。それは食事だ。人間は朝食を採らなければ活気がわかない。
セベク「姐様!おはようございます!」
シアン「セベク、おはよう。」
部屋を出てすぐ、セベクが来てくれた。
セベク「本日の時間割ですが、一限は各クラスのオリエンテーションがあり、その後魔法史、魔法薬学、数学、飛行術となっております。教科書類はオリエンテーション時に配布されるらしいです。」
ディアソムニア寮の食堂に向かいながら、セベクと予定確認。
シアン「頼りになるね、セベクは。」
セベク「僕は当たり前のことをしたまでなので!」
まさか自分でも、幼い頃泣き虫で小さかったセベクと同学年で学び舎に行くとは思わなかったと思い、少し微笑んでしまった。
セベク「姐様....?」
シアン「いやぁ、昔はシルバーと喧嘩ばっかで、野菜食べれなくて無邪気だったセベクがすっかり背も伸びてしっかり者で逞しくなっちゃって。昔は私の髪の毛引っ張って....」
セベク「姐様!!恥ずかしいから辞めてください!僕が恥ずかしさのあまり倒れてしまいます!あとあの時はごめんなさい!!」
シアン「....まぁ、あの時は師匠と弟子の関係だったけど、今は同級生だ。無理して姐様と呼ばず、シアンと呼んでもいいんだよ?」
セベク「....!そ、そんな無礼なことできません!姐様はどんな時でも、僕が尊敬している師であり、たとえ同級生でもそれは変わりません!」
セベクは、シルバーと言い争うことは多くても、とても忠誠心と正義感が強い。私は今まで何人の子供達の世話をしてきたが、きっと1番心身共に成長したのはセベクだろう。
走行してる内に、食堂についた。
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作者名:az汰 | 作成日時:2022年8月3日 13時