いつもなら置いていかれるのに 後編 ページ27
「あ！そうか！
お前の仲間って、ナル、いてっ！！」
私が言おうとした言葉を、
頭を殴ることで妨害して来たサスケ。
「お前、何すんだよ！」
「ナルトじゃねぇ、鷹の奴らだ。」
「あ…あぁ…鷹の…」
会った事はないが確かに居たな。
暁には入っていた筈だが、
会う機会が一度もなかった…
いや、ちょっと待て。
「会った事ねぇのに、
どうやってそいつらの
チャクラ感知しろってんだよ？」
「早くしろ。」
「んな、無茶なぁ…
イタチでさえもそんな意地悪
言わなかったぞ？
あいつはもっと紳士だっ、いだっ！？」
また途中でサスケに頭を殴られた。
「兄さんは関係ねぇ。」
彼をジトーと見ながら
私はぐちぐち文句を言う
「せめてでも
何かしらのチャクラの特徴を
言えってんだよ…アホか…」
「そうだな。
水月は鬼灯の家の出身で水遁を好んで使う、
カリンはうずまき一族の末裔、
そして重吾は大蛇丸の呪印持ちだ、
この中であれば重吾が
一番わかりやすいかもな。」
どうやら、私の愚痴は聞こえていたようだ。
「ここまで言ったんだ、
見つけられない訳がないだろう？A。」
「は…はい…」
ギロっと私を写輪眼で睨んでくるサスケ。
同じうちは一族なのだからだろうか…
一瞬、マダラさんが脳裏にチラついて
私は反射的にピンと背筋を伸ばす。
し、仕方がない。
こいつの仲間探し…
イタチに対する恩返し程度で
少しぐらい手伝ってはやろう…
「うぅんとなぁ…そいつらだろ？
随分と特徴的な奴らだからな…
あ！これ…多分こいつらだな…
あぁと…あそこらへんだ…」
私はすぐにある方角を指差す。
サスケはそうかとだけ言って、
早速自身の口寄せ獣の鷹を
その方角へと飛ばす。
「はぁ…」
サスケの仲間達がいるで
あろう方角を指を指しながら、
内心私は落胆に近い感情を感じていた。
さっきサスケのせいで
私の中でチラついてしまったマダラさん。
きっと彼は私に来ては欲しくないんだろう。
あの時勇気を出して
言いたい事を言ったのに、
見事なほど華麗にかわされてしまった。
殆ど失恋した女子高生の気分で
私は風を感じながらボソリと呟く。
「この鷹の触り心地、
なんか気持ちいいなぁ…」
ふわふわの羽毛を撫でながら
私は現実逃避をした。
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おぼろん(プロフ) - 夜更かしさん» ありがとうございます！とてもモチベーション上がります！これからも更新頑張りますね！ (2020年9月30日 16時) (
レス) id: a49c31890f (このIDを非表示/違反報告)
夜更かし - 続編おめでとうございます！！ (2020年9月30日 13時) (レス) id: 103c361fd1 (このIDを非表示/違反報告)
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