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襲撃 後編 ページ12

「こいつが…晦冥なのか?
女…しかも…まだまだ若いじゃないか。」

「見た目などは関係ない。

契印と名さえあれば
それは器となり得るのだろう?」

話し声で目を覚ました。

しかしどうやら目隠しをされているようで
何も見えない、しかも手元がキツく縛られている。

力が入らないあたり、
きっとどこぞの封印術でも施されていそうだ。

「しかし髪だって、
うちは一族と聞いていたから
てっきり黒髪かと思えば…この茶髪は、」

「…ッ、」

突然、髪を鷲掴みにされて、
顔を無理矢理上げされられる。

少し歪む私の顔。

「起きていたか。」

「今、起きたんだよ…
お前らの煩い声のせいで。

あと、誰が、
掴んでるかわからないけど…
痛いからその手…離せって、」

突然、お腹にゴッと衝撃が走る。

「ッ、ゲホッ、ゴホッ…、」

じわじわと鈍い痛みが広がった。

「口だけは一人前だな。」

(こうして抵抗が出来ない人間に対して、
痛ぶるお前も大概だけどな…)

私を蹴りやがったこいつはあろう事か更に
私の顔をぐりぐりと踏みつけてきたのだ。

「ぐ、」

流石にあらゆる所が痛くて
声が出ないので屈してないぞとの
意思表示とばかりにわざと
口角を上げて余裕感を見せる。

「ッ、この、」

「やめろ。
それ以上器を傷つけるな。」

「「!」」

私は音だけを頼りにその声の主へと
顔を向ける。

聞いたことがある声だ、
いや、私をこんな事にした張本人なのだから、
忘れる筈もない。

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おぼろん(プロフ) - MAREさん» MAREさん、コメントありがとうございます!遂に…ですね!かなーりマニアックな所まで足を突っ込んでしまわないか心配ですが…こんなに沢山の設定がごちゃ混ぜになっているお話について来てくださり本当に感謝しかないです!これからも期待に沿えるよう頑張ります! (2021年7月25日 23時) (レス) id: cc1232a354 (このIDを非表示/違反報告)
MARE(プロフ) - 続編おめでとうございます!遂に大筒木の一族関連の事が出てくるのか、、。楽しみです!応援しております (2021年7月25日 21時) (レス) id: 7446762651 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おぼろん | 作成日時:2021年7月24日 19時

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