検索窓
今日:10 hit、昨日:5 hit、合計:26,572 hit

臆病者からの大逆転 中編2 ページ18

「まぁ、
今まで散々言っていた奴らの
間抜け面が拝めることができそう。」

散々、私の見た目で判断して来た奴ら、
今の私を見て誰が文句を言うと言うのだ。

「だって、
背丈もこんなに伸びて
もう見た目からしたら大人だし。」

「背は…そこまで…

あ、いえ、なんでもありません。
A様の言う通りでございます。」

「うん、
はっきりしようか、カエデ?

つまりは…
そうでもないって言いたいのか?」

「いえいえ、A様のあらゆる努力は
この目に焼き付けておりますので。

そ、それにしても!」

ジトーっと見ていた私、
彼は少し声をうわずらせて話を逸らす。

「かなり写輪眼の使い方も上達されており、
側近として私、
とても鼻が高いのです!」

「あ、あぁ…
フフフ、よくわかってるな。」

そう、
そうなのだ!

ただ単に見た目だけの
変化というわけではない。

天才ではないからこその
努力は要したが…

「…その通り!

忍術はまだ使えないけど、
その代わりこの目はかなり使い
こなせるようになった!

でもな?」

ふぅ、と一度息を吐いて一体
落ち着かせてから私は話を戻すことにする。

「それはともかく。

色々話を逸らそうとしてるのに
気づけない程、子供じゃないぞ?」

「…、」
ビクッと一瞬、
彼の肩が跳ねたのを
見逃すはずがない。

「しかもお腹を出して寝てたって事実を
知ってるお前の理由の方、

あれもまだ聞いてないからな?」

「うっ、」

「うっ、じゃねぇよ?!
カエデ、テメェ!!!」

朝っぱらから騒がしくなる邸では
これが日常茶飯事。

後から部屋に入ってきた
メイド達とテンリは私達の様子を見ると
小さくため息を吐いて、
その顔に苦笑いを張り付け
いつものように言うのだ。

「はぁ、またですか。」

臆病者からの大逆転 後編→←臆病者からの大逆転 中編2



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (35 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
60人がお気に入り
設定タグ:ナルト , 転生 , トリップ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

おぼろん(プロフ) - MAREさん» MAREさん、コメントありがとうございます!沢山オリキャラを出しすぎて皆さんの中でごちゃごちゃになってしまわないかとても心配だったのですが、楽しく読んで頂けているとの言葉、安心しました!楽しくお話を書き続けて行けるのも全て応援のおかげです!頑張りますね! (2021年7月10日 17時) (レス) id: fd0f1f35b3 (このIDを非表示/違反報告)
MARE(プロフ) - 続編おめでとう御座います!オリキャラも段々出て来て、ストーリーも進んでとても楽しく読ませてもらってます。 これからも頑張って下さい! (2021年7月10日 16時) (レス) id: 7446762651 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:おぼろん | 作成日時:2021年7月4日 14時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。