呪いの矛先 後編 ページ6
的場や御宿程ではないが
一般家庭にしてはかなり立派な門を
前にして私は控えめに門を叩く。
すぐにキキィッと扉が空いたと思えば
一人の良い年をした女性が
その隙間から顔を覗かせた。
「何方です??」
かなり強めの声音でそう聞かれ、
私はタジタジになる。
「え?あ…あのぉ…」
そこにずいっと割り込んできた的場。
「祓いの依頼で来ました、的場です。」
「…!あぁ…祓い屋の…」
彼女は嫌そうな顔を一瞬したが、
すぐにその表情を引っ込ませて
私達を中へと通す。
「的場さん方、
くれぐれも変な者達を
入れないでくださいね。」
「えぇ。勿論です。」
「…。」
ひょいッとシズクとシュラが二人
空いた門の隙間から入って行ったのだが、
それを横目に的場は彼女に笑顔で頷き言った。
「安心してください、降嗣さん。
私達以外には誰一人として
入って来ていませんから。」
(おぅ…)
この顔が今、嘘を吐いている顔とは
到底思えない。
一つの和室へと通された私達。
「少し此処でお待ちを。
私には妖力はないのでね、
娘であれば多少詳しくお話しを出来るので…」
「確か、学生をされているとか?」
「えぇ、もうすぐ戻ってきますので。」
そう言うと彼女は私達にお茶諸々を
出してから、そそくさとまるで
極力私達と話していたくはないとばかりに
出て行った。
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おぼろん(プロフ) - あまねさん» あまねさん、ありがとうございます〜(*^▽^*)長らくお待たせしてしまい申し訳ございません…それでも読んでくれる方がいてくれる事に作者、おぼろん感謝感激ですッ!!! (2021年11月2日 10時) (レス) id: 05589eb251 (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - 完結おめでとう〜、、、ございます(無理矢理感半端ない敬語) (2021年11月1日 23時) (レス) @page35 id: 1a6dd63888 (このIDを非表示/違反報告)
おぼろん(プロフ) - あまねさん» あまねさんコメントありがとうございます!内容が濃いだなんて…嬉しいです!ありがとうございます!色々と思考を凝らした甲斐がありました!(*^^*)更新これからも頑張ります! (2021年8月15日 17時) (レス) id: 3562684528 (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - 1話1話の内容が読み応え(濃くて)があって、読んでいると時間を忘れる作品でした!更新頑張ってください(ケラッ (2021年8月14日 0時) (レス) id: 1a6dd63888 (このIDを非表示/違反報告)
おぼろん(プロフ) - えりなさん» えりなさんコメントありがとうございます!最近こっちのお話は全然浮上出来てないので申し訳ないです…もっと更新できるように頑張りますね! (2021年7月24日 6時) (レス) id: cc1232a354 (このIDを非表示/違反報告)
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