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男の再来 中編 ページ16
「お前、知ってるか？？
最近、火の国に山中一族が加わったんだ…
あそこ大名をやらせて貰っているよしみで
火影さんに頼んでもいいかもなぁ？？」
「っ！！？」
私の根端に気づいたそいつは
突然少しおかしな挙動を見せる。
「おっと、」
「もがっ！！」
すぐさま彼のしようとしている事に気づいた私は、
彼の口の中に手を突っこんで阻止する。
「悪いが舌を噛んで自死はさせんぞ？」
山中一族、そう聞いて彼が
血相を変える理由。
彼らは記憶を探れると言う
かなり恐ろしい術を一族相伝として
保有しているのだ。
だからたとえ、
相手の意志なんて関係なく
吐かせることができる。
「ふふふ、さぁ…どうする？
どうせ任務は失敗したんだ。
本来であればお前の死は免れないが…」
ぎっと私を睨むそいつの緑の瞳には
未だに強い光が宿っている。
「…。」
何だろうか、この光は…
あまりにも綺麗で、
それでいてとても力強くて…
私はその崇高な光に一瞬、心を奪われた。
そしていつのまにか
ある提案をしていた。
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