滅亡を求む不死身な転生者【NARUTO】

バブ語の翻訳お願いします　前編 ページ8

「…。」
きっと今世の私のお母さんらしき彼女と私、
二人だけ部屋に取り残される。

パタンと静かに彼女は両手で襖を閉めると、
くるっと私の方を見る。

「女子と言え…ですか…。」

そしてぽつりとそう呟くと、
寝転がっている私を抱き上げる。

(あ、前世と同じで女のままなんだ…)
良かった、なんて思っている私を裏腹に
彼女の顔は曇り気味だ。

どうした？なんて気持ちで彼女を見る。

「あら、首なんて傾げて、
心配してくれているの？A。」

いや、首が座ってなくてガクガクなだけだから。
傾げると言うか重力で
勝手にこうなっただけである。

「ふふふ、大丈夫、安心しなさい！
私は貴方の母親よ、とっても強いんだから！
あんな女中の嫌味には屈しないわ！」

ニカっと真っ白の歯を見せて
そのお淑やかな顔には似つかわない笑みを浮かべ、ぐっと拳を高々と掲げる彼女。
それと同時にファサッと彼女の長い赤い髪が揺れる。

自分の母親かもしれないという
見た感じ位の高そうな女性が
使用人に嫌味を言われているのかという所には驚いたが、

何よりも私はその嘘のような赤髪が気になる。

(まるで漫画だな。おい。ん？漫画…？)

ふと先程のミトとかいう女の子を思い出した。
どっかの某漫画で見たことがあるようなキャラだったな…

(いやいや、まさかぁ…んな訳がない。)

私が全く関係のない事を考えているとは、
梅雨知らず彼女は熱く語り始める。

「いいですか？A。
貴方もこれから色々大変な事にぶつかるでしょう！
でも絶対に挫けず、強かに生きてほしいと、
母上はそう思っています。」

彼女のその海のように青い瞳で
真っ直ぐと見つめられた私。

(…迫力すげぇな…)

そう思っていると、

「あぅ。」

一瞬声が出た。

思わない所で声が
出るのはどうなんだろうか、
これが赤ん坊というものなのだろうか？

私が返事をしたと思ったのだろう、
彼女は明るく目をキラキラさせて私に頬擦りする。

「そうです！返事は、はい！
貴方は既にもう私と同じ誇り高き
うずまき一族の一員！

一緒に頑張るのですよ。」

(ん？待てよ、

やっぱり今、うずまき一族って言いました？

なんか聞いたことある名前なんですが？
もしかして、その赤い髪となんか関係あります？

あのミトって子、もっと詳しく教えてくれませんか？

あの…

ナルトって知ってます？)

混乱する頭の中、
思うことは山程あったのに、
私の喉を通って声に出てきた言葉…

「あぃ。」

それだけだった。

バブ語の翻訳お願いします　中編→←赤ん坊からの人生スタートォオオ　後編

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す