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揃って職員室を出る。
お互い何の予定も無かったので一緒に帰ることにした。
校内を二人で歩くのは初めてなので
周りからの目や隣を歩く廉にすら緊張してしまう。
「 コンビニ寄ってく？ 」
微笑みながら提案してくる廉は
きっと昨夜のことを思い出しながら話している。
「 またアイス奢ってくれるの？ 」
「 期間限定のスイーツ食べたいな〜って 」
「 私が昨日買ってもらったやつ？ 」
「 うん。冷蔵庫覗いた時に見たら
めっちゃうまそうやったから俺も食べたなった 」
昨日は時間が遅かったので今日食べようと思って
冷蔵庫の中にしまっておいた。
「 家帰ったら一緒に食おうや 」
「 いいよ。じゃあ昨日と違う種類買ってね 」
「 食べ比べするんやな 」
「 どうせだったら違うの食べたいし 」
「 食いしん坊やなあ 」
「 いいのいいの 」
校舎を出て昨日と同じコンビニまで並んで歩く。
歩くのが遅い私に合わせて海人との話をする廉は
凄く楽しそうで、私まで幸せになる。
夜とは違う雰囲気のコンビニに入って行くと
同じ制服を着た生徒が雑誌や飲み物コーナーで
楽しそうに会話をしていた。
真っ直ぐスイーツコーナーに行って商品棚を見る。
偶然にも昨日買った物とは違う種類が残っていた。
「 じゃあ買ってくる 」
お菓子コーナーを見ながら廉の会計を待っていると
「 あれ、Aじゃん！ 」
ペットボトルを持った海人が笑顔で声をかけてきた。
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作者名：いと | 作成日時：2020年10月13日 18時
