強襲 6 ページ6
コウside
A様が私の不敵な笑みに気づいた瞬間、バンッと一斉に鳴り響く銃弾の音。
貴「なっ…!」
貴(狙撃…!?)
A様はとっさに特殊なリングをナイフに変化させて弾を弾き返すが、反応が遅れた一発がA様の頭に当たる…
かと思いきや、そのすんでのところで合間にナイフの防御が入り込んで被弾を防ぐ。
しかし、数百メートルを飛んできた弾の勢いを殺しきれず、A様はそのまま吹っ飛んでしまう。
私の腕の拘束が緩んだ瞬間、私は大量の雨属性の炎を出し、落ちていくA様の身体を包み込んだ。
貴「!! がっ…あっ…」
もがこうとしたA様の気管に入り込み、純度の高い炎はその特性を最大限に放出してA様の活動を停止させる。
彼女が気絶したのを見ると私はすぐに炎を解除して、彼女を抱き寄せた。
コウ(見当たりのいい場所に誘導し、強化ガラスでも割れる特殊形状弾を完全な不意打ちのタイミングで、あらゆる角度から15発狙撃…それでも1発も当たらないなんて。
A様が怒りで我を失ってなければきっと、全て完璧に避けられていたのでしょうね)
彼女の額には、防御した際にできたナイフの切り傷。それを晴の炎で治してやり、私は大地属性を使って、彼女を抱えたまま木の上から降りる。
下には有象無象の使えない奴らがすでに待機していた。
「申し訳ございません!やはり花村Aには【例の装置】は効かないようでして…」
コウ「当然よ、A様は特別だもの。
荒々しい手段を使ってしまったけど…それでも無事に手に入ってよかった」
先ほどまでの冷たい顔とは程遠い、穏やかな寝顔に私は癒されてしまう。
早く…壊したい。でもそれは今じゃない。
「コウ様!花村Aは我々が運びます!」
コウ「嫌よ、あなたたちごときがA様に触れるなんて許さないわ。私が運びます。」
そういうと、私はA様を浮かせながらその指から見たことのないデザインのリングを抜き取る。
コウ「A様。これが新しい7³の秘密ですか?」
浮かんだままの彼女をもう一度抱き寄せて、その柔らかい頬に口づけを落とす。
コウ「ふふ…これから、色んな話をいっぱい聞かせてくださいね。」
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もも - 更新ずっと待ってます! (7月16日 23時) (レス) id: 9e7ed20773 (このIDを非表示/違反報告)
琉玖(プロフ) - ずっと探してた作品がこんなにも長く続いていたとは……!とてもこの物語に夢中になりました (6月4日 7時) (レス) @page27 id: 626e7bbf13 (このIDを非表示/違反報告)
こまり - 続きが気になります…(,,・д・) (6月3日 23時) (レス) @page27 id: fd7a7e37b1 (このIDを非表示/違反報告)
ぽんず(プロフ) - 本当に作者様の作品大好きなんです!!更新お願いします!!!!! (2021年8月16日 2時) (レス) id: 15d62d88c4 (このIDを非表示/違反報告)
ぽんず(プロフ) - 最初から読み返してきました!もう更新はされないのでしょうか… (2021年4月8日 13時) (レス) id: df822e1853 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:らっく | 作成日時:2019年3月22日 18時