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7話 by.ルイアン ページ7

「あっ、お帰りお兄様!」


玄関から歩いてくるお兄様を出迎える。

メイド達はお兄様の召し物を預かっては一礼して去っていく。
駆け寄る僕にお兄様はニコリと上品な笑みを浮かべた。


「お兄様何処行ってたの?」

「…、あぁ、ちょっと町にな」


僕の質問にお兄様の肩がビクリと揺れた。

微かに
ほんの少しだけ、
でも確実に


お兄様が貧困街に行っていたのは何となく察した。

何で?
あんな汚いところ、兄様だって行きたくないに決まってるのに。

もしかしたら貧困街の奴等になにかされてるとか?

あぁ、本当貧困街の奴等って下等なのばかりだ。
お兄様にも手を出すなんて!
この国に住めるのだって、僕らのお陰だろう?

ゴミにはゴミ捨て場が似合ってるんだから
適切な場所を、環境を用意してやってるんだから感謝して欲しいものだよ。


「そっかぁ…、…何だか臭いよ兄様? 外の匂いが付いてきたのかなぁ、早くお風呂入って! そしたら遊んであげるから!」


お兄様は苦笑しながら僕の言葉に頷く。

お兄様の背中を見つめながらぼんやりと考える。


お兄様は何かを隠してるから、
不信感を持つことがある。

メイドをつけない理由は?
貧困街に行ったって言わない理由は?

あんなところに行く理由は?


分からないよ。
兄様だって嫌いでしょ、あんな羽虫達。


「早く駆除出来ないかなぁ…」

8話 by.べレッタ→←6話 by.イルーナ



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珠雨(プロフ) - 終わりました。夜遅くにすみませんm(_ _)m (2015年9月22日 1時) (レス) id: 078e786632 (このIDを非表示/違反報告)
珠雨(プロフ) - 編集します (2015年9月22日 1時) (レス) id: 078e786632 (このIDを非表示/違反報告)
まんり(プロフ) - 終わりました! (2015年9月21日 21時) (レス) id: 86b4ce5e2e (このIDを非表示/違反報告)
まんり(プロフ) - 編集してきます (2015年9月21日 21時) (レス) id: 86b4ce5e2e (このIDを非表示/違反報告)
まんり(プロフ) - 花柳@IN率低下さん» いないと思いますよ! (2015年9月21日 15時) (レス) id: 86b4ce5e2e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まんり x他1人 | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2015年9月19日 0時

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