4話 by.ガルク ページ4
顔が隠れるようローブのフードを深く被る
今は街中に出ているが第一王子である俺は顔を一応知られている為、騒ぎになりかねない
何故俺が街に出たかというと、貧困者の様子を知る為だ
王族系列の人物が国の金を湯水の如く使ったおかげで、国民は重い税に苦しめられる様になった。
中でも酷いのが貧困者、armだ。
その者達は家どころか、食にさえまともにありつけない
誰か一人でいい。貧困者から話を聞きたい。聞いて改善をしたい
そう思っていると、一人の男の子がボロボロの服を着て歩いていく。
急いで声を掛けた。
ナイフを所持しているようだが、構わない。
自分の身分を名乗り、ようやく話を聞いてもらえることになった。
「私はリオンです……で…あんたみたいな人が私に聞きたいことでも…?」
「ああ。どんな生活状況なのかを教えてほしい」
「ッ…なんで裕福なあんたにそんなこと言わなきゃならないんだ!」
「どうしても必要なんだ!!俺が王になる時、君達の生活をなんとかしたいと考えてるんだ!」
「驚いた…貴族の豚共のなかにこんな考えを持った人がいたなんて……私達の暮らしは…とにかく……最悪…としかいいようがない。6人兄弟で、やっていけるかどうかも分からない。物を盗んで生活するしかない…辛い…とても」
痛々しい現実を目の当たりにした…やはりなんとかしなくちゃ…
「ありがとう。参考になったよ。これ、よかったらもらってくれ。金貨20枚と、王族御用達のパン10個。これは厨房から盗んできた葡萄と、ビーフステーキ。焼いてあるけど早めに、ご兄弟で食べてくれ。あと…俺から貰ったってことは内緒に。いいね」
「い、いいのか?こんなに…」
「将来の君達の為に、俺がなんとかする。今はこれで我慢してくれ。さあ、兄弟の元へお帰り」
走り去ったリオン。
ああ、なんとかしなくちゃ…
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珠雨(プロフ) - 終わりました。夜遅くにすみませんm(_ _)m (2015年9月22日 1時) (レス) id: 078e786632 (このIDを非表示/違反報告)
珠雨(プロフ) - 編集します (2015年9月22日 1時) (レス) id: 078e786632 (このIDを非表示/違反報告)
まんり(プロフ) - 終わりました! (2015年9月21日 21時) (レス) id: 86b4ce5e2e (このIDを非表示/違反報告)
まんり(プロフ) - 編集してきます (2015年9月21日 21時) (レス) id: 86b4ce5e2e (このIDを非表示/違反報告)
まんり(プロフ) - 花柳@IN率低下さん» いないと思いますよ! (2015年9月21日 15時) (レス) id: 86b4ce5e2e (このIDを非表示/違反報告)
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