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2話 by.エルトリア ページ2

パンを頬張る俺たちを嬉しそうに見るベレッタ。彼女の手に食すべきものは何もない。

姉、妹弟の金砂のような髪を汚したくないと思ったのはいつだったか。兄の赤銅の瞳を美しいと思ったのはいつだったか。


「昼は俺がいくよ」

と言えば、姉貴は大丈夫、と首を振る。その笑顔がなんだか痛くて、最後のひとかけらを彼女に押しつけると、俺は光のさす方へ駆け出した。



賑やかな喧騒と、食欲をそそる匂い。行き交う人々の笑顔と俺に向ける奇異嫌悪の視線は対照的だ。

何か美味しいものを、とあたりを見回せば鶏が焼ける美味そうな匂いとそれに群がる人々。簡易なテントが中心にあり、きっとそれは行商のものなのだろう。

行商なら、armのことはまず知らない。つまり__


「おにーさん、それ、一羽いくら?」

「おぅ、にいちゃん!安いよ、何羽買ってくかね?」

「六羽!袋に詰めてくれると嬉しいんだけど…」

行商が笑顔で渡してきたそれを受け取るや、そのテントの上にひらりと飛び乗る。そのままテント伝いに走り抜け、怒号の飛び交う中地面に着地。出来るだけ遠くへ、とりあえずは捕まらない場所へ。

心に痛みが走る中、視界の端に映った風になびく金の髪と憎しみが込められた「arm」という言葉がその痛みに染み付いた。



みんなの場所へ戻れば、きっと弟妹は嬉しそうに近づいてくるに違いない。リオンも笑うだろう。ベレッタは一瞬、…泣きそうな顔をするかもしれない。

__________
すみません無駄に長いです

3話 by.リオン→←1話 by.ベレッタ



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珠雨(プロフ) - 終わりました。夜遅くにすみませんm(_ _)m (2015年9月22日 1時) (レス) id: 078e786632 (このIDを非表示/違反報告)
珠雨(プロフ) - 編集します (2015年9月22日 1時) (レス) id: 078e786632 (このIDを非表示/違反報告)
まんり(プロフ) - 終わりました! (2015年9月21日 21時) (レス) id: 86b4ce5e2e (このIDを非表示/違反報告)
まんり(プロフ) - 編集してきます (2015年9月21日 21時) (レス) id: 86b4ce5e2e (このIDを非表示/違反報告)
まんり(プロフ) - 花柳@IN率低下さん» いないと思いますよ! (2015年9月21日 15時) (レス) id: 86b4ce5e2e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まんり x他1人 | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2015年9月19日 0時

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