【薄桜鬼】それでもあなたが好きでした。

40話*突飛な話だけど。 ページ44

�・千鶴side�・

Aちゃんに相談事をされた
最近よく変な夢を見るようになった、と


話の内容を聞けば悪い予感があたった
そう、Aちゃんが言っている変な夢とは

わたし達の前世の記憶
わたし達が新選組にいたころの記憶


そう、8月にみんなで海に行きAちゃんが海で溺れてしまった件以来、私や土方先生、平助くんなど前世で新選組の隊士だったと思われる人たちは前世の夢を見るようになった


私の場合、最初は少し不思議に思う程度だったんだけど毎日のように同じ夢ばかり見るから怖くなって平助くんに相談したところ平助くんも同じ夢を見てて…


まさかAちゃんまでもが前世で繋がりがあるとは思いもしなかった


私の夢にはAちゃんは出てこなかったからだ


夢に出てくる私たちは今とわたし達と姿が瓜二つ。
だから、私と平助くん以外にもこの不思議な夢を見ている人に検討がついたのだ


ただ、一人だけ
分からなかった人物がいた


かわいらしい顔立ちをした私と同い年くらいの男の子

私の夢に出てきたその男の子は、かなり気取ってはいたものの素直な笑顔が印象的で……


よく考えればその笑顔がAちゃんに重なって見えた


もしかして……



千「あのね、Aちゃん
放課後時間あるかな？」



あ「えぇ？！全然空いてるよ！！
それは千鶴と放課後デートの約束なのかな……？」



千「あはは……」



放課後、土方先生たちのところにAちゃんを連れていこう

わたし達が前世の夢をみるようになったことにはきっとなんらかの理由があるはず。

それが何かはわからないけど


前世での仲間が後世でまた出会うなんて突飛な話だけど



あ「千鶴、どうしたの？」



千「ううん、なんでもない！」



こうやってまた出会えた奇跡を私は大切にしたい


だって、私はみんなが大好きだから。

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