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36話*絶体絶命 ページ40

風「ふっ、見つけたぞ」



なぜ、こんなことになってしまったんだろう



あ「千鶴逃げて!!」



なぜ、あの時素直に逃げてなかったんだろう



千「きゃあ!!」



あ「千鶴うううううう!!!」



ビビビビビビビビビ


私から数歩離れた先でブザー音が鳴り響いた
そう、鬼に捕まった時の音。


千鶴がキンキーラに捕まったのだ



風「ふっ、やはり俺にかかればこんな遊びたやすいことだ

さぁ、鹿野A、お前もこい」



千鶴を右腕で抱き抱えながらも左手を私の方へ突き出してくるキンキーラ


このまま私はキンキーラの手を取るべきか、否か



あ「っ…!」



千「Aちゃん、逃げて!!」



風間の腕の中、千鶴はそう叫んだ


ほんとに逃げていいのか
そもそも捕まったのは私がここにいれば大丈夫だと思い込んでたせいであって……


やましい気持ちは充分あった
でも



あ「千鶴、ごめん!!」




私はその場から全速力で逃げ出した



あ「はぁ、はぁ、」



どれくらい走っただろう
いつの間にか私は体育館の倉庫の壁にもたれ座り込んでいた。

荒れ上がった息を鎮めるかのように大きく息を吸う


それにしてもよく誰にも捕まらずにここまで来れたものだ
無意識とは恐ろしい

きっと風間も私の全速力にはついてくることはできないだろう


千鶴の笑顔が脳裏に浮かぶ



あ「助けなきゃ」



でもどうやって?


頭の悪い私にはなにも思いつかない
むしろ頭がパンクして私までおかしくなりそうだ


そんな中最悪の事態が私に襲いかかる



ガラッ


体育館倉庫の重たい扉が開く音がした
私はとっさに息をのむ

捕まるわけにはいかない


手を口元に当て上がる息を必死で隠す

逃げるか?
ムリだこんな狭い倉庫の中じゃどうしたって捕まる

千鶴のことと言い今の状況と言いまさに絶体絶命だ


足音が徐々に私のいる場所に近づいてくる
そして、その足音が消えた

目の前には誰かの足がある

見上げるとそこには



あ「………総司先輩」



終ったと思った

37話*壁どぉん←→←35話*パーン!



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誠魔猫(プロフ) - 沖田総羅さん» 覚えてるよ!読んでくれてありがと(´∀`)がんばる! (2014年12月17日 20時) (レス) id: 69dd3b8f50 (このIDを非表示/違反報告)
沖田総羅(プロフ) - 久しぶりー覚えてるかな?? 続き頑張ってね( ´ ▽ ` )ノ (2014年12月11日 11時) (レス) id: 34718c419b (このIDを非表示/違反報告)
誠魔猫(プロフ) - 桜龍さん» ありがとうございます (^ω^) 体育祭どうなるか私自身も分かんないんですけど・・・・・!!がんばりますね← (2014年12月7日 9時) (レス) id: a2013eb07b (このIDを非表示/違反報告)
誠魔猫(プロフ) - 鈴星さん» うそだよ!ちー様も入るよ(((  (2014年12月7日 9時) (レス) id: a2013eb07b (このIDを非表示/違反報告)
桜龍 - 読ませてもらっています!いよいよ、体育祭ですね。更新、頑張って下さいね! (2014年6月27日 23時) (レス) id: ddae8638df (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:誠魔猫 | 作成日時:2014年2月20日 17時

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