21 TH ページ21
ヌナが抵抗するなんて今までなかったのだろう
父さんは目を見開いていた
それもすぐに終わってヌナを殴り始める
ヌナが殴られているのは知っていたけれどこんなのは知らないよ
父さんはヒステリックになってヌナの髪の毛を掴んだり、下に倒し込んだりと散々だった
そんな状況でも俺はぼーっと突っ立ってる
「いやだっ、っ死にたくない、っ」
ヌナがそう叫んだ時俺の中で何かが音を立てて落ちた
守らなきゃ
そばにある父さんの片付いていないガラス瓶を手に取った
父さんの頭に殴り叩けば瓶の底は鋭く割れて父さんは頭を抱えてる
「お、まえっ、」
まだこっちに取り掛かろうとする体力があるのか
そこからはあまり覚えていない
ひたすら尖った瓶で父さんのだらしなく太った腹を目掛けて刺し続けた
血だらけで既に死んでいる父さんを何度も刺した
横にいるヌナは放心状態でボソボソと呟いていた
俺は、この世にいてはいけない
ヌナを見てそう思った
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作者名:ぷよ | 作成日時:2021年10月8日 1時