Honey you're my everythingーHokuto.Mー (ページ20)

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side＿A

帰る時間になってもまだドキドキしたまま。

美愛にも気付かれちゃった。

存分に楽しんだし、暗くなる前に帰宅。

松村さんの車で送ってもらったけど、一応後部座席に乗ったとはいえ、あんまり良くないよね…。

美愛は遊び疲れて寝てしまった。

謝るばかりの私に

北斗「俺がAと美愛ちゃんにすることは当たり前と思ってよ。

俺には何でも話してほしいし、いつでも頼ってほしいから…その…ほんとのパパみたいに？」

なんて言ってくれて、すごく嬉しかった。

そんなに優しくされたら本当に頼っちゃいそうだよ…。

でも私の家庭事情に松村さんを巻き込むわけにはいかないもん。

だからちゃんと答えられなかった。

それでもきっと松村さんは優しい言葉をくれる気がする。

付き合いは長くないけど何となくわかる。

最初から松村さんみたいな人と出会えてたら良かったな。

…そしたら美愛はいなかったのか。

複雑な気持ちになったところでアパートに着いた。

安いアパートで恥ずかしいから近くで降ろしてほしかったけど、ちゃんと送るって言われて。

寝起きの美愛と車を降りた。

松村さんも車から降りて見送ってくれた。

A「そうだ。あの、これ…」

帰りに松村さんに渡そうと思っていた、お土産屋さんで見つけたキリンのキーホルダー。

何かお礼したいなって思ったけど、これくらいしか思いつかなくて。

子供じみてて松村さんの趣味じゃないと思ったし、美愛の好きなキリンだからと思って美愛の分と私の分も買ってお揃いにしてしまったけど

北斗「えっ！やばい！めっちゃ嬉しい！ありがとう！」

思いのほか喜んでくれて。

また改めてお礼をすると言ってお別れした。

今日一日で松村さんの色んなところが見れたな。

一つ一つを思い出してはドキドキして眠れなかった。