この子を守るためならば 〔中也〕 8 ページ8
「さ、もう行くぞ、A。此処ァ寒いからな」
「うん。地下だもんね」
中也とAが暮山に背を向けてくるりと踵を返す。
途端、暮山が叫ぶ。
「待って、中也さん!行かないでよ、ねえ、ねえ、殺してよ!お願い、中也さんじゃなきゃ嫌なの!!駄目よ、そんな女といないでよ!どうして私じゃ駄目なの!?いや、いやよ…!中也さん、置いて行かないで、殺して、中也さん……!!」
暮山はボロボロと涙を流して懇願したが、二人は歩みを止めない。
「中也の名を!!…もう呼ばせないでください」
「後は頼んだぞ」
低い声で中也がそう云った後、二人の背後で一発の銃声が拷問室に木霊し、代わりに暮山の叫び声は聞こえなくなった。
その後拷問室で聞こえた音といえば、黒服達がテキパキとこなす掃除の物音と、
__Aの泣き声くらいのものだった。
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嘘吐き姫(プロフ) - 大丈夫ですよ。了解致しました、謹んで書かせていただきます。レスありがとうございます! (2020年2月4日 16時) (レス) id: 346988f6d0 (このIDを非表示/違反報告)
リアビーバ- - あっ!すみません・・・コメントできなくて・・・!えっと夢主ちゃんは二人の想いに気づいてないほうがいいです! (2020年2月4日 15時) (レス) id: fa2d4be8dc (このIDを非表示/違反報告)
嘘吐き姫(プロフ) - リアビーバ-さん» どちらでも大丈夫でしたら、私が勝手に書いちゃいます…。 (2020年2月3日 23時) (レス) id: ad6d962da2 (このIDを非表示/違反報告)
嘘吐き姫(プロフ) - リアビーバ-さん» 最後は夢主ちゃんは二人の想いに気づいた方がいいですか?それとも、気づかないまま…ですか? (2020年2月1日 16時) (レス) id: ad6d962da2 (このIDを非表示/違反報告)
嘘吐き姫(プロフ) - リアビーバ-さん» リクエストありがとうございます、承りました! (2020年2月1日 16時) (レス) id: ad6d962da2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:嘘吐き姫 | 作成日時:2019年10月14日 15時