逢魔時の逢引 〔太宰〕 2 ページ33
それは、口調も声音も何もかも、Aのものだ。そこに彼女の体は存在せず、だがしかし、それは彼女のものなのだ。
黒い靄こそが、今の彼女の本当の姿。一年前にポートマフィアを裏切って死んだ、
「大丈夫。私以外のだぁれも、君に気づいていないからね」
「うん…でも、治も嫌でしょ?こんな…今の私の体は、未練と残り香と治の想いだよ?」
「君は自分を低く見すぎだよ。過小評価主義なのかい?
嫌なわけないだろ」
珍しく真剣な表情で太宰は云う。
ちらほらと、太宰を不審な目で見る者も居るが、彼は気にしない。
「寧ろ私は嬉しいよ」
「嬉し…い?」
「あぁ。だって、好きな女性の一部が、
Aにとっては、目から鱗の話だった。
今もし、彼女が人間の
「あ、りがと…治……私を…こんな私を、好きでいてくれて…
愛してるよ…
ちゃんと生きてるときに、云えば良かった…」
「今云ってくれただけでも、私は十分さ。君が、約束した通り、死んだって私を忘れなかったのだから、それだけでも君の気持ちは伝わっていたし…。
私も愛しているよ、A…君がどんな姿になっても、ずっと」
黒い靄と愛を囁き合う男の居た通りは百年後、死人と逢魔時に愛情で繋がる事のできる、不思議な場所へと姿を変えた。
逢魔時、貴方が想うのは誰ですか___?
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嘘吐き姫(プロフ) - 大丈夫ですよ。了解致しました、謹んで書かせていただきます。レスありがとうございます! (2020年2月4日 16時) (
レス) id: 346988f6d0 (このIDを非表示/違反報告)
リアビーバ- - あっ！すみません・・・コメントできなくて・・・！えっと夢主ちゃんは二人の想いに気づいてないほうがいいです！ (2020年2月4日 15時) (レス) id: fa2d4be8dc (このIDを非表示/違反報告)
嘘吐き姫(プロフ) - リアビーバ-さん» どちらでも大丈夫でしたら、私が勝手に書いちゃいます…。 (2020年2月3日 23時) (レス) id: ad6d962da2 (このIDを非表示/違反報告)
嘘吐き姫(プロフ) - リアビーバ-さん» 最後は夢主ちゃんは二人の想いに気づいた方がいいですか？それとも、気づかないまま…ですか？ (2020年2月1日 16時) (レス) id: ad6d962da2 (このIDを非表示/違反報告)
嘘吐き姫(プロフ) - リアビーバ-さん» リクエストありがとうございます、承りました！ (2020年2月1日 16時) (レス) id: ad6d962da2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：嘘吐き姫 | 作成日時：2019年10月14日 15時
