眠り歌でも寝ない彼 〔太宰〕 ページ18
りん様リクエスト
ありがとうございます!
〜〜〜
___ある日の昼下がり。
産休に入ったAと休日の太宰(旦那)。二人は揃って朝が苦手である。
ということは必然的に、二人とも休みで予定もない日は、二人して正午起きだ。午後起きの日もあった。
そんないつも通りな休日の午後、ソファで本を読んでいたAに_暇になったのだろうか_太宰がすり寄ってきた。
「ふふ、どうしたの、治?」
太宰の蓬髪が当たるのが擽ったいのだろうか。Aは
「いや…特にどうもしていないのだけれど…。
…子どもが産まれたら、今よりずっと大変になるだろう?だから、今のうちにAを堪能しておこうと思って」
少し素直になった太宰に気を良くし、読書を中断して太宰の頭を撫で始めたA。
「…A?」
「私の肩に凭り掛かって寝なさい。治、あんまり寝られない
ちゃあんと知ってるんだから」
太宰は一瞬目を丸くした後、諦めたような安心したような息を零した。
「まぁ、ね。Aにはバレていると思っていたよ」
「ふふふ、私には何でも知られていると思いなさい?隠し事なんて無意味なんだから!」
それから少し、心地良い無言の時間が流れた。
Aが思い出したように、けれどそれまでの心地良さを失わせないように、囁きほどの声量で子守歌を奏で始めた。
全てを優しく包み込むシルクの歌声は暫く一つの声で奏でられ続けた。
太宰もAに撫でられながらその揺蕩うような時間に身を委ねていた。
しかし、彼女が愛おしげにふくらんだお腹を撫でているのを見ると、彼も薄く唇を開いた。Aが奏でる音を幸せに目を細めながらなぞる。
「…治の方が上手だね」
「そうかい?私はAの女性的で優しい声の方が善いと思うのだけれど」
「女性的も何も、私女性だよ。
でも私、昔から歌うのって得意じゃないから、そう云ってくれると嬉しい…。この子が産まれてからも、一緒に歌ってくれる?」
Aが太宰の顔を覗き込むと、太宰は微笑した。
「当然じゃないか」
。*。*。*
「って、も〜。全然寝てくれないんだから…。今度こそ絶対寝かす。寝かしつける。
あと、風邪引いたら歌えなくなっちゃうから、
「そんなあ〜」
。+。+。+
や…やっと書き終わりました!作者です。
りん様大変遅くなり、申し訳ありません!
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーアルファベット
X
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 164人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
嘘吐き姫(プロフ) - 大丈夫ですよ。了解致しました、謹んで書かせていただきます。レスありがとうございます! (2020年2月4日 16時) (
レス) id: 346988f6d0 (このIDを非表示/違反報告)
リアビーバ- - あっ！すみません・・・コメントできなくて・・・！えっと夢主ちゃんは二人の想いに気づいてないほうがいいです！ (2020年2月4日 15時) (レス) id: fa2d4be8dc (このIDを非表示/違反報告)
嘘吐き姫(プロフ) - リアビーバ-さん» どちらでも大丈夫でしたら、私が勝手に書いちゃいます…。 (2020年2月3日 23時) (レス) id: ad6d962da2 (このIDを非表示/違反報告)
嘘吐き姫(プロフ) - リアビーバ-さん» 最後は夢主ちゃんは二人の想いに気づいた方がいいですか？それとも、気づかないまま…ですか？ (2020年2月1日 16時) (レス) id: ad6d962da2 (このIDを非表示/違反報告)
嘘吐き姫(プロフ) - リアビーバ-さん» リクエストありがとうございます、承りました！ (2020年2月1日 16時) (レス) id: ad6d962da2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：嘘吐き姫 | 作成日時：2019年10月14日 15時
