君の言葉で 〔太宰〕 ページ11
りん様リクエスト
ありがとうございます!
〜〜〜
結婚三年目の春、太宰 Aは迷っていた。
本当は迷うことでも何でもなく、単純に云えば、ただその事実を報告して受け入れてもらうだけなのだ。
Aは妊娠していた。
だが、何故それを太宰(旦那)に云えないのか。
それは、妊娠の喜びと互角の不安があるからだ。
太宰(旦那)は自。殺
だから、我が旦那が親でこの子は大丈夫なのだろうかと…
思っているわけではなく、彼が
最も、離婚だ中絶だとなるはど薄っペラな愛情を向けられていると思うほどAは疑心の鬼ではないし、そう思われるほど愛情表現が下手な太宰でもない。
でも、不安。
文豪、芥川龍之介の言葉を借りるなら、<何かぼんやりとした不安>である。
この不安を一掃しない限り、Aは報告を先延ばしにし続けてしまうだろう。
こういうときは、信頼できる誰かに相談するのが一番。
Aの場合、その誰かに当てはまったのは、探偵社でAと同じく事務員をしている谷崎 ナオミだった。
ナオミとは多少歳が離れているものの、ナオミの明るい性格や仕事で似たようなことを任されることから、何かと
思い立ったら直ぐ行動。これがAの性格を表すのに最も適した言葉だ。
早速ナオミと昼食の約束を結び、相談があると告げる。
ナオミは「私で良ければいくらでも相談に乗りますわ」と快諾した。
* * *
昼食休憩、Aとナオミは"ピエロット"という喫茶店に来ていた。
Aの相談をナオミは真剣に聞き、Aの妊娠を自分のことのように喜び、祝福した。
「不安なのは判りますわ。でも、私は心配ないと思いますわよ?」
「そう…?」
「ええ!だって、太宰さんはAさんを溺愛していますもの。Aさんの知らない処で、太宰さん、相当惚気ているようですわよ?この前国木田さんが、
「太宰はAに関して惚気だしたら止められない止まらない。もう聞き飽きた。いい加減あの無駄な口を縫い合わせたい」
ってぼやいてましたわ」
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嘘吐き姫(プロフ) - 大丈夫ですよ。了解致しました、謹んで書かせていただきます。レスありがとうございます! (2020年2月4日 16時) (レス) id: 346988f6d0 (このIDを非表示/違反報告)
リアビーバ- - あっ!すみません・・・コメントできなくて・・・!えっと夢主ちゃんは二人の想いに気づいてないほうがいいです! (2020年2月4日 15時) (レス) id: fa2d4be8dc (このIDを非表示/違反報告)
嘘吐き姫(プロフ) - リアビーバ-さん» どちらでも大丈夫でしたら、私が勝手に書いちゃいます…。 (2020年2月3日 23時) (レス) id: ad6d962da2 (このIDを非表示/違反報告)
嘘吐き姫(プロフ) - リアビーバ-さん» 最後は夢主ちゃんは二人の想いに気づいた方がいいですか?それとも、気づかないまま…ですか? (2020年2月1日 16時) (レス) id: ad6d962da2 (このIDを非表示/違反報告)
嘘吐き姫(プロフ) - リアビーバ-さん» リクエストありがとうございます、承りました! (2020年2月1日 16時) (レス) id: ad6d962da2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:嘘吐き姫 | 作成日時:2019年10月14日 15時