この子を守るためならば 〔中也〕 ２ ページ2
* * *
気がついたら其処は、見知らぬ廃屋だった。
手錠と足に繋がれた鎖で身動きが取れない。
座らされている椅子も、それなりに頑丈そうだ。周囲に敵と見られる人物もいない。
さて、どうしたことか。
ううん、こんなに呑気にしてちゃ駄目だ!
私はマフィアの特別事務員(非戦闘雑用係)!
それに今は、
この子の母親なんだから!
* * *
一方のマフィアでは、五大幹部の一翼、中原中也の溺愛する恋人が拐かされたとあって、プチパニックになっていた。
中也や紅葉は勿論、部下達も気が気ではない。
今何か一つでも
いつもは余裕のある中也も、さすがに余裕はない。
｢中也!｣
｢姐さん!何か情報が掴めたンですか!?｣
｢ああ。じゃが、早く行かんと拙いぞ｣
｢どういうことですか!?｣
｢…落ち着いて、よく聞くのじゃ｣
紅葉は低い声で、中也に彼がまだ知らぬ事実を語り聞かせた。
* * *
｢ちょっと!誰かいないの!?ねぇ!｣
｢居るわよ｣
うわビックリした!
現れたのは、クセッ毛の私とは違って綺麗なストレートロングの髪を風に靡かせる、中々の美人さんだった。
ミニスカートを見事に穿きこなし、これでもかと艶めかしい白い脚を見せている。赤いピンヒールは１０cm以上もありそう。
私だったら即転ぶ…。
｢…貴女一人?｣
｢えぇ、そうよ｣
彼女は澄まし顔でそう答える。
というか…
｢あれ、そういえば…貴女、何処かで…｣
見覚えのある顔だ。えっと、慥か…
｢思い出した。貴女、暮山準幹部…よね?｣
｢そうよ!何最下級構成員なんかが私にタメ口遣ってるのよ!!｣
｢えぅ…。私は誘拐されてるんだけど…｣
身内誘拐とかいいの?なんか変な声出ちゃったし。
｢あー…えっと…何で私を誘拐したの?………………ですか?｣
｢何故、ですって?そんなことも判らないの!?｣
｢っ、判りませんよ｣
知るわけ無いじゃん。心を覗く異能者じゃあるまいし。
なんて、少し心の中てで悪態をついてみる。
そんな私の心中を知ってか知らずか、彼女は突然金切り声で叫び始めた。
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嘘吐き姫(プロフ) - 大丈夫ですよ。了解致しました、謹んで書かせていただきます。レスありがとうございます! (2020年2月4日 16時) (
レス) id: 346988f6d0 (このIDを非表示/違反報告)
リアビーバ- - あっ！すみません・・・コメントできなくて・・・！えっと夢主ちゃんは二人の想いに気づいてないほうがいいです！ (2020年2月4日 15時) (レス) id: fa2d4be8dc (このIDを非表示/違反報告)
嘘吐き姫(プロフ) - リアビーバ-さん» どちらでも大丈夫でしたら、私が勝手に書いちゃいます…。 (2020年2月3日 23時) (レス) id: ad6d962da2 (このIDを非表示/違反報告)
嘘吐き姫(プロフ) - リアビーバ-さん» 最後は夢主ちゃんは二人の想いに気づいた方がいいですか？それとも、気づかないまま…ですか？ (2020年2月1日 16時) (レス) id: ad6d962da2 (このIDを非表示/違反報告)
嘘吐き姫(プロフ) - リアビーバ-さん» リクエストありがとうございます、承りました！ (2020年2月1日 16時) (レス) id: ad6d962da2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：嘘吐き姫 | 作成日時：2019年10月14日 15時
