涙少女は納棺師に恋をする。 (ページ3)

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｜その中には｜ページ3

エミリーさんと大きな屋敷に入...る前に
玄関に私の荷物が置いてあった。

『あ、あったぁ...此処になんで...』

エミリーさんは「ふふっ。良かったわね。」と言うだけで他には何も言わない。
そのまま広間のような所に通されると一斉に皆こちらを向く。恥ずかしい...。

エミ「今日から入る新しいサバイバーの子だよ。それじゃ自己紹介よろしくね。」

どうしよう。自己紹介なんて生まれて此方2.3回程度しかやった事ないし何話せば...

『えっとA・カイゼラといいます。役職は...えっと検事です。よ、宜しくお願いします。』

やらかした。みんなが反応しにくいアレだ。
開始早々何やってんだ私...

エミ「え、えっとマユちゃん。部屋まで案内するから着いてきて。」
『ごめんなさいエミリーさん。ありがとうございます。』

部屋はどうやら2階の様。左隣はアイソ・カールさんで納棺師をやっていると言う。卓を挟んで右隣はクリーチャー・ピアソンさん。泥棒という薄気味悪い職業。今すぐ引っ捕らえて裁判所に突きつけてやりたいわ。幸いな事にスタンガンとか電気拳銃くらいは持ってるし何かあったらぶっ放してやるわ。

エミ「困ったことがあったらなんでも聞いてやって。え...と向かいにいるセルヴェさんならなんでも知ってると思うわ。それじゃあね。」
『ありがとうございます！』

焦りと慣れない会話のぎこちなさを隠すために
作り笑いを貼って部屋に入る。

疲れてそのまま寝てしまいたい、とも思ったが
時刻はまだ7時台。荷物の整理やら何やらしなくちゃいけないし大変だ────。