八十話[あの男] ページ20
Aside
なんでこの男がここに居るんだ
怒りで手を握りしめる
「思い出したみたいですね」
『嫌でもね
…というか、忘れた事なんてない』
「ずっと考えていてくれたんですか?
光栄です」
弾むような高い声は、大きな声では無いのにうるさい
耳障りだ
『忘て良いものじゃない』
あの悲劇を忘れられる人間なんておかしい
そして、目の前にいるこの男も“おかしい”
「俺も忘れてませんよ?」
まるで心を読まれているかのように答えた
ますます不愉快だ
『退け』
「退けって言って退くと思いますか」
『手が出せないから言っているの』
「なんでですか」
質問の多い奴
『隊士同士だからに決まってるでしょう』
「ヘェ…?」
本当に馬鹿馬鹿しい
もう何を言っても無理だ
『稽古の途中。
妨害。
帰れ』
淡々と言葉を述べれば唖然とする男
その隙に、腕の間からするりと抜けた
そういえばこの男の名前…
「じゃあ覚えてますよね?
俺の名前も」
『…』
私は無視をした
もちろん振り向いてもいない
この男の名前…
なんだっけ
本当に思い出せない
記憶にポッカリと穴が開いたように、そこだけ
あの夜も、その前の出来事も覚えているというのに
そんな疑問が残りつつも、稽古途中の為隊士たちの前まで行った
A『それじゃあ二人組になって…』
善逸「え!?ちょっと待ってちょっと待って!!!!
なんで何もありませんでしたよー、はい!みたいな感じで始めようとしてるわけ!?!?
色々あったでしょいっろいろ!!!!
俺たちの疑問はどこに行くの!!!!」
うーん、やっぱりそうなっちゃうか
流石にやり過ごすわけにはいかないかな
A『じゃあ一番私と対等に戦えた人に教えます、はい始め』
隊士「「うおおおおおおおお!!!!」」
A『なんで急にやる気出るの』
そして…
仕方なく
順番に一人ずつ手合わせをした結果、善逸が一番長く持った
手加減はしていないし、全員同じ強さで戦ったつもりだけど、カナヲ、善逸、伊之助、玄也くん達には少し力を強めてしまった
それでも四人が隊士達の中で群を抜いて強かった
どうやって話そう
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イナイレ大好き人間(プロフ) - リリィさん» ありがとうございます〜!!更新遅くてすみません、めちゃめちゃ励みになりました!頑張ります!!! (2020年2月16日 17時) (レス) id: 5e13781f6d (このIDを非表示/違反報告)
リリィ - 続き気になります!更新楽しみにしてます! (2020年2月16日 17時) (レス) id: 14d9286bf4 (このIDを非表示/違反報告)
イナイレ大好き人間(プロフ) - ゆーみやンさん» コメントありがとうございます。面白いなんて勿体ないお言葉です。更新遅くなってしまい申し訳ありません。頑張ります!! (2020年1月16日 17時) (レス) id: 34131ad84a (このIDを非表示/違反報告)
ゆーみやン(プロフ) - 面白いですー!! 更新頑張ってください!応援しています( *´艸`) (2020年1月16日 16時) (レス) id: cef1a7a657 (このIDを非表示/違反報告)
イナイレ大好き人間(プロフ) - キアさん» ありがとうございます!更新遅くてすみません。来週からまた再開する予定ですので、引き続きよろしくお願いします!コメントとても励みになりました!!ありがとうございます (2019年12月7日 20時) (レス) id: 874c14cc3a (このIDを非表示/違反報告)
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