ある日常の記録～軍師と女戦士の場合～２【ドラクエ11 ホメロス落ち】 (ページ24)

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海底王国奇譚11（完結）ページ24

「ええ…知って悲しむのと、知らずに待ち続けるの、どちらがまだ幸せなのかしらって考えていたの…無意味だとは思うけど」
「そうだな、私なら…」

ホメロスはAの頭上を泳いで、彼女の目の前に来た。

「待たずにお前を迎えに行く。そして…死んでいたのなら、あの世まで追いかけて連れ戻す」

言ってから軽く唇を重ねてくる。
魚の姿ではそのまま抱き締める事は叶わず、それのみに留まった。

「たまになら魚の姿も悪くないが、やはり人間の時が一番だな。お前と深く繋がれる」
「そうね…地上に戻ったら、思い切り抱き締めてくれる？」

Aの申し出に、ホメロスの方が目を丸くした。

「お前からその様な誘いをしてくるとは…」
「私も、貴方と愛し合えるのが幸せだと思ったから」

そう言って、水の中にもかかわらず自分の頬が熱く感じられた。
ホメロスは表情を和らげ、もちろんだと頷いた。

「私と離れる事など考えられぬくらい、抱き締めてやる」

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長い話になりましたが、読んで頂き有難うございます。
実は例の裁判に立ち会う話とかも入れていたのですが、割愛させていただきました。
裁判で２人の頭脳を発揮してもらおうかと思いましたが、人間がムウレアの法に立ち入るのもどうかと考えなおし。

最後は全員魚になって、ちょっと合宿っぽくしてみました。
寝る前に枕投げしてたらいいな(笑)