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「え?拾った時のことをお母さんに聞く?」

食後、目の前には驚いた顔のユイたちがいた。

「無理だろ。何回も断られてきたじゃないか。」

「そうだよ。お母さんが話さないなら聞かなくていい、っていう結論になったんだよ?」

みんなは口々に反対する。

シュウの言う通り、私たちはもう聞かないことにしようと決めたことがあった。

でも、あの夢が気になってしょうがない。

「分かってる。でも、実は……」

だから、私は夢のことをみんなに話す。




「……つまり、マイはその夢が何を表しているのかを知りたいってわけだな?」

「うん。だから、何としても聞き出したいの。」

私の決意の固さが伝わったのか、みんな真剣な顔で悩み始めた。

みんなはどう思うだろうか。

やっぱり、私のわがままだからみんなは巻き込まない方がいいだろうか。

聞かない方がよかった、と思うかもしれない。

もう、みんなで笑えなくなるかもしれない。

私ひとりの方が……

「よし、分かった。聞きに行こう。それでいいよな?」

私の思考を遮るようにケイが答える。

私が顔を上げると、そこには満足そうなみんなの顔があった。

「マイがわがままを言いだすのは今に始まったことじゃないし。」

「それに、僕らが断っても一人で聞きに行くつもりだったんでしょ。」

そう頷く二人を見てケイが宣言する

「マイ、お前はいつも言い出しっぺだ。これまでも俺らがそれをサポートしてきた。

 だから、今回も同じだ。真実を知るならばいっしょにだろ。」

ああ、私はここにいれて良かった。

「OK.。じゃあ、行きますか。真実を知りに!」






私たち4人。どうなっても協力しあえる。そんな絆に結ばれた私たちは、冒険へと足を踏み入れる。

いつまで「一緒に」いられるだろうか。

……私は何を考えているの?

一瞬の脳裏に浮かんだ絵を振り払うように首を振った。

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作者名:夕由 | 作成日時:2018年6月6日 17時

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