Top Secret

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気まずそうに視線を逸らせて、小さな声でミツが答える。


「あー・・・。ろ、ろくねんまえ」
「へ・・・？」

「「ろ・・・ろくねんまえー？！？！？！」」


歯切れ悪く答えたミツの言葉に、健永とめっちゃシンクロしながら叫んだ。

いや！叫ぶでしょ！！！

だって、六年前ってデビュー前じゃん！


「マジか・・・」


本日二度目の衝撃に呆然としてたら、淡々と料理していたお母さん、いやわったーの声。


「もうすぐご飯できるから、ミツは着替えておいで」
「はーい」
「あ、俺も準備しよ」


部屋を出るミツに続いて、ガヤも部屋を出ていく。
それを見るともなく見送って、健永と顔を合わせる。


「き、聞いた？六年前ってすごくない？」
「ぜんっぜん気づかなかったよな？そんなそぶりあった？」
「ないよ！高嗣、ミツとよくゴハン行ったりしてんのに、気付かなかったの？」
「まったく・・・。彼女いるのって聞いたことあるけど、いないって言われたし」
「まぁ・・・彼氏だもんね」
「あ・・・。そっか」


うわーうわーうわー！！
なんか色々いっぱいいっぱい！
気になるポイント多すぎて、どれから聞いたらいいのか分かんねえよ！


「でもさー、宏光もガヤさんも女の子との話が絶えなかったよねー。特にデビュー前！」
「だよなー。お持ち帰り当たり前って感じだったよなー」
「そうそう！めっちゃ遊んでたよねー」
「でも付き合ってたんだよなー？」

「「うーん」」


二人とも女との噂が絶えなかったのに、どうして？？？
女と遊ぶのは別ってこと？？？


「・・・俺はそういうの嫌だよ。高嗣だけでいいからね！」
「健永・・・。俺もだよ」


キスだってえっちするのだって健永だけでいい。

まぁ、俺だって男だから色んな女の子に目移りしちゃう気持ちが分からなくもない。

オスの本能だって言えないこともないから。

でも。
それでも。

やっぱり、俺にはこの人だ！って思った人は大切にしたいし、一時の欲望に負けて大事な人を泣かせたくない。


「いちゃいちゃしてないで手伝え」


健永の手を握って見つめあっていたら、腕を組んで仁王立ちしてるわったーが傍にいた。

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