Top Secret

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「おじゃましましたー」
「また来るねー」
「来んでいい。さっさと帰れ」


なんて満更でもなさそうなミツに言われながら藤ヶ谷家を後にする。
ぶらぶらと歩いて帰りながら健永が言う。


「ねえ、たかしー。やっぱりスゴイね、ふじきたは！」


確かにやっぱり二人は凄かった。
でも。
それでも。


「だなー。でも、俺たちもあの境地に行けると思う！」
「うん！俺たちならなれるよ！絶対！」


ずっとずっと思いを途切れさせずに、ただただお互いが好きな二人。
思いあうことの素晴らしさをこの一日ですごく考えさせてくれた。
それは真似をしたからってどうにかなることではなくて。
あの二人には二人の、俺たちには俺たちの形できっと素敵な関係性を築けると思う。


周りに人はいない。


とりあえず、こっそりと手を繋いでみる。
嬉しそうに、でも顔を赤くさせる健永にきゅんとするまま声にした。


「好きだよ、健永」




end.



▽

ここまでお読みいただいてありがとうございました！

たったこれだけの話に2年がかりって・・・。

こんなにたくさんの方にお気に入り登録いただいてるのに、激しい遅筆で申し訳ないです。

でも、たくさんの方に読んでいただけて嬉しい！ありがとうございます！


このあと、宮玉バージョンとか、ネコちゃんサイドの話とか妄想だけしてますが・・・。

いかんせん遅筆なので宣言はしません。


とりあえず、ここまでお付き合い本当にありがとうございました。

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