恋愛不器用。 (ページ8)

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「ちょっとやめてってば」

美「だって…ねぇ？」

そう言ってニヤニヤしながら私を見る美希。

ほんとにそういう話が好きなんだから。

「あのねぇ…玉森くんは

ただからかってるっていうか…

面白がってるだかっていうか…」

どんな言葉で表せばいいか、

言葉足らずな私には難しくて。

美「まぁ、でもさ？」

私の後ろからタイムカードを押した美希は

ふふふって笑って行こって私の腕を掴んだ。

「え、美希？」

普段こんなことをしない子なのに

びっくりして引っ張っていかれる。

美「玉森くんとご飯、行くの」

「はぁ？」

美「はぁ？じゃなくて、ご飯行くのって」

何？とでも言いたげに首を傾げた。

いやいや、私の方が首傾げたいよ？

「そんな約束いつしたのよ」

美「ん～？」

って言いながらも私の質問には全然答えない。

美「あ、玉森くん～」

ふわふわ～って手を振って駆け寄る。

玉「ちょっと早く着きすぎました」

ふふって笑う玉森くん。

何故かわからないけど、胸がきゅんとした。