恋愛不器用。 (ページ6)

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玉「お名前何でしたっけ？

まだ聞いてなかったですよね」

そう言って私を見る。

私も彼の方を見ると目が合って

やっぱりどことなく悠太を思い出して

目を逸らしてしまった。

いつまで引きずってるんだろう。私は。

もう2年にもなるのに

いつまで彼を想ってるんだろう。

いや、想ってるんじゃない。

ただ印象が強いだけ。

玉「あの…」

「ああ、すいません。

私、名取Aって言います」

玉「名取さんですか！よろしくお願いします」

「こちらこそ」

私の顔を見てニコッと微笑んだ。

玉「名取さんがクールな人って言うのは

さっき部長から教えてもらいました」

「…クール？」

玉「はい、あんまり喋らない人だって」

彼も唐揚げを頬張りながらそう言った。

部長、ほんとお喋り。

玉「でもさっき見てたら

そんなことないのかなって」

「え？」

玉「さっき、佐々木さんと」

「ああ」

佐々木くんは私が1番と言っていいほど

信頼してる後輩。

美「ぶっちゃけ玉森さんはAのこと

どう思います？」

ニヤニヤしながらそんなことを聞く美希。