出逢って5秒で先生に恋した人の物語

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『先生、おはようございます!!!』


中「わっ、びっくりした…。
　 おはよう、(人2)ちゃん。」


　『先生、昨日はいきなり好きだなんて失礼しました!!ゆっくり、じっくり中村先生を知ってから改めて告白させて頂きますね!!!』


中「あ、いや、そのまま無かった事でも良いんだけど…。」


昨日は会ってすぐに、好きだなんて軽い発言をしてしまった…。


一生の不覚。((


これからは、1日最低3回は保健室で中村先生とお話ししよう、


うん、そうしよう!!!


　『ん？何か言いました？』


中「いや、何でもないよ。もう、教室行きなさい、お友達も待ってる。」


中村先生が、”ほら、あっち。”と指差した方向にはリサが待ってる。


いかにも、


”イケメンにうつつ抜かしてないで早く来い。”


とでも言うような目で見つめられる。


　『あちゃ、日焼けするの嫌いなんだった…。また来ます、さようなら!!!』


私は少しでも親友を怒らせまいと急いで保健室を出た。


その結果がこちら。


春「ったく、担任には言っとくからちゃんと手当てして貰うのよ。」


中「あんまり急ぎすぎないでね？」


はい、そうです。


走って保健室から出ようとしたところ、


近くの机に足を引っかけ、そのまま閉まっていたドアに衝突。


とんだ人身事故ですよ。


　『いてっ、もう…ツイテない…。』


そう、この日の私ツイテないのです。


朝は焼いたパンが炭状態、


携帯の充電も0%に近かったし。


前世でもっと徳を積んでおけば…。


中「今後は気を付けるようにね。」


ﾎﾟﾝﾎﾟﾝｯ


え、待って。


え、今、私中村先生に頭撫でられた？


撫でられたよね!?


　『徳を積んでいたみたいだ……。』


中「え？」


　『はっっ、いえ。何でもありません。手当てありがとうございましたｯｯｯ!!!』


深く丁寧にお辞儀し、早々と教室へ。


今日はもっと良い事ありそうな予感…!!


が、するような、しないような。((

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