27 ページ27
.
「うわ、なにあれきっしょ」
「めっちゃ見てくるやんあいつ」
……そう言いながら魚見てるすばるくんの横顔を見ていた。
だんだん表情も柔らかくなってきて、昔みたいなすばるくんが見えた気がしてる。
でも、左耳を見ると、特に何もつけてなくて。
今日の朝、あのピアス付けようか迷ったけど、結局置いてきたことを思い出した。
………そうだよね。
もう必要ないもんね。
.
「A」
「……ん？」
「イルカショーやって。行こうや」
「……ぷはっ(笑)えっ？行きたいん？(笑)」
「なんや。悪いか」
「……悪くない悪くない(笑)行こ？」
.
「ビッシャビシャやん……はい、タオル」
「お前、俺を盾にするからやん」
「だって、濡れたくないんやもん(笑)女の子だし」
「えっ？女？どこに？」
「ここにおるやん！」
.
すっごいしょうもない話も自然になってきた。
………でも、もうこれも最後。
.
「笹原さん……？」
「えっ？大倉さん？」
.
館内にあるカフェで話してると、大倉さんに出会った。
隣にはすごく綺麗な女の人がいた。
…………大倉さんの彼女かな？
目が合って会釈をする。
.
「大倉さん、そちらの方ってもしかして……」
「あぁ、えっと……」
少し困った顔をした大倉さん。
……ん？
「……忠義さん、お邪魔ですし、向こうへ行きましょう」
「あぁ、はい。……じゃあ、笹原さんまた明日」
「……はい」
.
「誰？」
「えっと、会社の上司」
「ふーん」
.
少しは、興味持ってくれないのかな。……ましてや、嫉妬とかしてれる、はずがないか
.
「ねえ、あとこれも見たいねんけど」
「シロクマ？」
「うん。可愛いやん」
「……わからんわー」
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 204人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
なのはなさいた(プロフ) - 毎回楽しみしてます！頑張ってください！ (2019年3月11日 1時) (
レス) id: 9a9c48371e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：莉緒 | 作成日時：2019年3月5日 0時
