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「恋に性別は関係ない」 ページ7

「……あん時は、ごめんな」


高校生活初日から1週間が経つが。
俺は既にヤンキーとして学校全体に知れ渡った。そして殴りかかってきた桜森も同じく、悪い意味で有名となっている。
そして今は、葉室楓って奴に珍しく謝る。俺が謝るなんて柄でもねぇが、あのクソ厳しい先公に「言え」としつこく言われたので仕方なく謝っているのだ。

「えっ、」

当然の反応だが、ソイツは元々大きい目をもっと大きくさせて驚いていた。
しかし、顔だけ見ると本当に可愛いんだよな……
と脳裏に過ぎってしまい急に顔が熱くなっていく。

「せ、先公に言われたんだよ!仕方なく謝ってるだけだからな!」

今は休み時間で、周りもガヤガヤしてるから俺のこの大声も目立ちはしなかった。俺のこの言葉にソイツは「ふふっ」と優しく笑ってくれる。


「面白いんだね」

「……ッ、」


その優しい笑みに、一瞬として俺の心臓は何かに撃ち抜かれた。いや、有り得ない。こいつは男だ。男に惚れるなんてことは俺には絶対に有り得ない。

「な、なんだよ!」

俺は熱くなる顔を腕で隠すと、細く長い指で上品に己の口を隠しながら笑うソイツ。
いや、こいつは女だ。俺はそうやって自分を偽の情報で、気持ちを落ち着かせる。

先公に呼ばれたソイツは「ごめんねっ」と先公の方へと向かっていく。
そして俺はソイツを目で追っかけて、見えなくっても俺は教室のドア付近を見つめていた。


「ねぇ、楓ちゃんと何話してたの」


ボーッとしている俺に話しかけてくる桜森。このタイミングを図っていたかのようにタイミング良く俺に話しかけてきた。が、今の俺に話しかけたところでそれは脳にまで届かない。


「あいつって可愛いよな……」

「はぁ!?」


ポロッと無意識の内に出てきた言葉は間違いなく桜森に聞こえていた。しかし、まさか高校始まって1週間で気になる奴が出来るとは。
心臓がドキドキするってこういうことなんだ、と初めての経験で少し驚く自分がいた。


「お前だけには負けないから!」


強気にそう声を発する桜森はいつにも増して殺意を持った目をしていた。

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設定キーワード:恋愛 , LGBT , オリジナル   
作品ジャンル:恋愛, オリジナル作品
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作者名:雪見だいふく | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/mayu02071/  
作成日時:2019年1月9日 20時

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