33話 ページ38
｢では、2人に質問です｣
｢あ、はい｣
私は丁度、昨日の事を後悔していたところだ。昼食に何故か高めのランチを頼まれて、こちとら金欠なのである。
そして家に戻ると、桃子ちゃんがたまたま居合わせた。
｢じゃあ、まず由梨ちゃん｣
と、由梨に問いかけると桃子ちゃんは何やら大きく『占い』と書かれた本を手に持った。
｢咲良のこと、色で例えると？｣
｢色……ですか｣
由梨はうーん、と考えると、｢あっ｣と1つ声を漏らした。
｢赤ですかね｣
｢ふーん、赤ねぇー｣
由梨がそう言うと何やらニヤニヤし始める桃子ちゃん。そして次は私へと質問を投げ掛けられた。
｢由梨ちゃんを色で例えると何？｣
よし、考えよう。
まず的を縛るとしたら、紫か青か水色だ。
由梨は何というか、意外と純粋だから紫は何となく却下。
ただ、水色っぽくはないし……。
｢青、かな｣
すると桃子ちゃんは｢よしっ｣と1つ声を上げると、｢結果を言います｣と声を発する。
しかし、そこで由梨は声を放った。
｢これって、何が分かる占いなんです？｣
桃子ちゃんはその言葉を待ってました、と言わんばかりの笑みで説明をし始めた。
｢これはねー、相手のことをどう思ってるか分かっちゃう占いだよー｣
まぁ、そんなもんかと思ってましたよ。ただ、これでしくじると、占いを結構信じてしまう由梨にとって大変なことになりかねないから内心ドギマギしてしまう。
｢じゃあ、まず由梨ちゃんが咲良に思っている事は……｣
何か、凄いドキドキするんだが。
由梨、頼む。ここは良い感じにしてほしい。
それより、桃子ちゃんの間の取り方がプロだ。流石、バラエティー慣れしてるなと感じる。
｢おめでとう！大好きです、だって！｣
｢由梨ぃー！｣
隣にいた由梨に抱き着くとあははっと笑う由梨。
｢まぁ、そうですよね｣と由梨は声を発する。
｢そしてそして、まだ終わりじゃぁないよ｣
その喋り方は誰なんだよ、と思いつつ私は抱き着いたまま桃子ちゃんの方へと視線を向ける。
｢咲良が由梨に思ってることは……｣
｢なんとなんと……抱いてほしい、だって！｣
｢まっ、｣
｢まぁ、後は2人のお楽しみってことで｣
そう言うと｢楽しんでねー｣と玄関へ向かう桃子ちゃん。
恐る恐る由梨の方を向くと急に押し倒される体。
｢こうしてほしいんですよね？｣
しかし私は反論出来るはずもなく頷くことしか出来なかった。
あれ、この占い結構当たるんだな……
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ゆ - 尊い (2019年5月12日 17時) (
レス) id: 0c30cd4e30 (このIDを非表示/違反報告)
名無しのキッコーマン(プロフ) - 途中までしか見ていませんが、とても僕はこの作風好きです!これからも更新頑張ってください! (2019年5月5日 18時) (レス) id: 6ae7a02465 (このIDを非表示/違反報告)
雪見だいふく(プロフ) - ありがとう御座います！そんなこと、あるんですね笑 もしかしたらその小説の作者さんと気が合うかもしれません笑(？) (2018年12月31日 14時) (レス) id: b9c47787f2 (このIDを非表示/違反報告)
Fall ill apple(プロフ) - お気に入りさせてもらいました。余談ですが私の好きな小説の主人公(？)と同姓同名で少し驚きました…笑 (2018年12月31日 13時) (レス) id: c31f5fcd9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪見だいふく | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/mayu02071/
作成日時：2018年12月29日 16時
