Yedi ページ7
「──だが俺らは、科学でその問題をクリアできる。熱々のまともなメシをソッコーで食えるなんつーのは、100億%のアドバンテージ……冬バトルの切り札だ!」
「科学のぽかぽかご飯で、心も体もパワーアップできちゃうんだよ!」
厳しい寒さの中で食べるご飯が、もし熱々で美味しいものだったら……
それだけでモチベーションは上がるだろう。
それに加えて体温も保てて、低体温症などにならなくてすむ。
本当に、アドバンテージしかない。
「宇宙やべー!」
「司帝国への先制攻撃、最後のスーパーアイテム作りのスタートだ!」
善は急げ
思い立ったが吉日
千空が引いたロードマップから指示が出される。
それを聞いて、早速みんなが動き出した。
「ハ!ラーメン作りは私たちに任せてくれ!村の皆の力がまとまった今、前とは手際も一味違うぞ!」
どん、と胸を張るコハクの言葉通り、既に村のみんなはそれぞれの得意分野に分かれて協力しあっていた。
力がある者は狩りに、そうでない者は麺づくりに。
あのマグマでさえも、協力的だ。
「おぅ!工作チームも負けてらんねぇ!そのラーメンを宇宙ラーメンにパワーアップさせる装置作るぞ!」
「お〜!……って言ってもどうやってやるの?」
私達も負けていられない、と意気込んだはいいものの、一体全体何をすればそんなことができるのやら。
さっぱりすっぱりわからないので、千空に尋ねる。
「ラーメンを真空にする。空気を抜くんだよ。前やったやつだな」
「あぁ〜!ケータイ作りの時ね!めちゃんこ苦労しちゃったわい、真空管!……て、どゆこと?」
頭がこんがらがってきたカセキじいちゃんがさらに疑問符を増やす。
それを見た千空は、ニタリと悪どい笑みを浮かべてカセキじいちゃんに囁いた。
「うぉぁっ!」
「あーっ!」
何を吹き込んだのやら、カセキじいちゃんはムキムキマッソーメンになった。
その勢いで、私達三人はひっくり返る。
まったく、相変わらずすごいエネルギーだ。
「まず、工作チームには真空引き装置……つまり真空ポンプを作ってもらう」
「前回の真空管の時に作ったヒックマンポンプとは違うのね?」
真空管を作るために作ったあのポンプは、とてつもなく大変な思い出がある。
できればまた使ってあげたいところだけど……
75人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
マジモンの名無し(プロフ) - たむたむさん» かなり過ぎてますが。もしまだ夢小説やっているのでしたら更新できませんでしょうか、、久しぶりにこのような素晴らしい作品に出会えて感動しております 陰ながら応援させていただきます (1月29日 15時) (レス) @page15 id: 1d36f8c737 (このIDを非表示/違反報告)
たむたむ - 更新しないんじゃん (2022年7月15日 18時) (レス) @page15 id: 957a1dccfb (このIDを非表示/違反報告)
蒼月(プロフ) - 忙しいかもしれませんが、更新待ってます!頑張ってください、応援しています…!! (2021年9月17日 18時) (レス) id: 371a01970c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:___(かせん) | 作成日時:2021年4月12日 0時