34話 ページ35
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太宰は一人、考えていた。
普段は何も考えていないのかと問われると嘘になるが、何時もならこの時間は 自. 殺未遂か心中相手探しに徹しているはずであった。
そんな太宰が空席が目立つ探偵社社内でじっと考えているのには理由があった。
新しく社員となったAの事である。
別に彼自身に何か難点があるというのではない。
むしろ彼はこの探偵社に来て日が浅いのにも関わらずよく働いている。
そのお陰で太宰自身、国木田を激怒させる事も少なくなった。(太宰談)
しかしそんなAについて何処か突っかかる点があるのだ。
乱「どーしたの?太宰?こんな天気も良いのに席に座ってじっとしてるなんて珍しいね。
普段なら直ぐに川に飛び込むのに。」
本当に心配しているのか、皮肉なのか解らない口調で太宰にそう話しかけたのは飴玉を口に入れた名探偵、江戸川乱歩だ。
太「いえ、一寸考え事をしているだけですよ。」
入水もちゃんとしに行きますよ、国木田くんが帰ってくる前には。
と、そんな冗談(否、本気かもしれない)を付け加える太宰に、乱歩は立ち上がってこう言った。
「Aくんの異能力の事だろう?」
全て見透かしていような目を向けられた太宰は素直に相談する事にした。
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mayoshougn(プロフ) - サランラップ斎藤さん» コメントありがとうございます。これからも頑張りますので続編でも是非よろしくお願い致します! (2016年11月14日 8時) (レス) id: b4d55729d2 (このIDを非表示/違反報告)
サランラップ斎藤(プロフ) - めっちゃ面白かったです!
主人公くんのキャラもめっちゃ良かったです!
続編楽しみにしております!! (2016年11月12日 23時) (携帯から) (レス) id: 73140b95f1 (このIDを非表示/違反報告)
mayoshougn(プロフ) - ♪らんらん♪さん» コメント、ご報告、ありがとうございます。修正致しました。今後気を付けますのでこれからも是非よろしくお願いします。 (2016年10月30日 5時) (レス) id: b4d55729d2 (このIDを非表示/違反報告)
♪らんらん♪ - 5話の太宰さんの一人称が「私」じゃなくて「僕」になってますよー とても面白いでので 更新頑張って下さい。 (2016年10月29日 21時) (レス) id: 67007390ca (このIDを非表示/違反報告)
mayoshougn(プロフ) - *もちもちにゃんこ*さん» コメントありがとうございます。更新頑張りますので是非これからもよろしくお願いします! (2016年10月29日 15時) (レス) id: b4d55729d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:田棚花 | 作成日時:2016年10月25日 23時