30話 ページ31
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『しかし遅いね…。』
客間に通してもってから、もう既に数十分は経っている。
ずっと正座で待っていたが二人ともそろそろ限界だ。
敦はまだ我慢しているが僕は既に足を崩している。
先程お茶を出してもらったお手伝いさん曰く、依頼主は此処の旦那さんでとても厳格な方らしい。
話を聞くところによるとつい先程まで書斎に居たようなのだが居なくなってしまったそうだ。
どうもそんな人が遅刻をするとは思えないのだが…
?「キャー!!!!」
突然外の庭から叫び声が聞こえた。
敦/貴「『!?』」
僕達は急いで声のあった所へ向かった。
若い女性のお手伝いさんが尻もちをつき、震えながら大きな納屋の中を指差しながら「だっ…旦那様が…」と呟く。
そこには和服姿の男性が首を吊っていた。
一瞬固まってしまったが、僕は冷静に、後から集まってきたお手伝いさん達に警察へ連絡するように言う。
『敦くん、とりあえず発見者の方を!』
昔、父から
「首吊りの仏は身内や知り合いがまともに見れる顔じゃない。」
と聞いていたので敦に落ち着かせるよう頼む。
敦「は、はいっ…!!」
敦はハッとしたように返事をし、屋敷の中へ気を失いそうな発見者を連れていく。
『(またまた凄いタイミングだな…)』
Aは一人で溜息を吐く。
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mayoshougn(プロフ) - サランラップ斎藤さん» コメントありがとうございます。これからも頑張りますので続編でも是非よろしくお願い致します! (2016年11月14日 8時) (レス) id: b4d55729d2 (このIDを非表示/違反報告)
サランラップ斎藤(プロフ) - めっちゃ面白かったです!
主人公くんのキャラもめっちゃ良かったです!
続編楽しみにしております!! (2016年11月12日 23時) (携帯から) (レス) id: 73140b95f1 (このIDを非表示/違反報告)
mayoshougn(プロフ) - ♪らんらん♪さん» コメント、ご報告、ありがとうございます。修正致しました。今後気を付けますのでこれからも是非よろしくお願いします。 (2016年10月30日 5時) (レス) id: b4d55729d2 (このIDを非表示/違反報告)
♪らんらん♪ - 5話の太宰さんの一人称が「私」じゃなくて「僕」になってますよー とても面白いでので 更新頑張って下さい。 (2016年10月29日 21時) (レス) id: 67007390ca (このIDを非表示/違反報告)
mayoshougn(プロフ) - *もちもちにゃんこ*さん» コメントありがとうございます。更新頑張りますので是非これからもよろしくお願いします! (2016年10月29日 15時) (レス) id: b4d55729d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:田棚花 | 作成日時:2016年10月25日 23時