4話 ページ4
『先程は本当にありがとうございました!
自転車もすいません。ありがとうございます!!』
そう言って頭をこれまでにないくらい下げると同い年ぐらいの白髪の青年が驚いて、頭を上げてどうぞ座って下さい!と言ってくれた。
改めて恩人の顔をみると、美形すぎだ...世の中は不公平だなあと感じてしまう。
太「初めまして。武装探偵社の太宰治とこっちの彼は中島敦くん。よろしくね。」
『初めまして!古本屋をやっています、田嶋Aと言います!よろしくお願いします!』
太宰さん、中島さんはニコニコと握手と自己紹介をしてくれた。
太「今日は災難だったね。でもお陰でこっちの仕事も1件片付いたよ。私からもお礼を言うよ。」
よくよく話を聞くと、僕がぶつかった男性は巷でも話題になっていた引っ手繰りであったそうなのだ。
ぶっちゃけまさか自分が引っ手繰りに遭っているとは思わなかったが。
まあ、良くも悪くも結果オーライと言う事だろう。しかも僕からしたら今日は厄日じゃない。
『災難なんてとんでもない!
元々不幸体質っていうか、あんまりツイてないので...』
あはは、と自嘲気味に笑うと治療をしてくれた中島さんは笑えないよという風に少し引きつった顔になった。
恐らく、僕の身体中にあった傷を見たからだろう。最近は確かに運が悪かった...
今日みたいに自転車事故で済めばいい方で、自動車事故にも先月遭ってしまったばかりである。
決して注意散漫って訳では無い。...多分。
太「ところでAくん、君のその不幸体質って云うのは何時からだい?」
突然、太宰さんはそう尋ねてきた。
実際そんな事を考えた事も疑問にも思った事が無かった。
『さあ...あまり考えた事が無いので...
でも割と小さい頃からですかねえ。気付いた時にはって感じです。』
太「そうか、ありがとう。大変だったね。」
怪我には気を付けてね、なんて言う太宰さんが如何してそんな事を聞くの全く検討もつかなかったが気にせず、そう言われた後も少し雑談をしていると、自転車の修理も終わったようで恩人の2人と探偵社の方々にお礼を言って帰った。
今は他の依頼等で出掛けてる方も多いらしく、何か困った事があれば何時でも力になるよ、と言ってまでくださり、連絡先も貰った。
有難い。
やっぱり今日はツイてるぞ。
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mayoshougn(プロフ) - サランラップ斎藤さん» コメントありがとうございます。これからも頑張りますので続編でも是非よろしくお願い致します! (2016年11月14日 8時) (レス) id: b4d55729d2 (このIDを非表示/違反報告)
サランラップ斎藤(プロフ) - めっちゃ面白かったです!
主人公くんのキャラもめっちゃ良かったです!
続編楽しみにしております!! (2016年11月12日 23時) (携帯から) (レス) id: 73140b95f1 (このIDを非表示/違反報告)
mayoshougn(プロフ) - ♪らんらん♪さん» コメント、ご報告、ありがとうございます。修正致しました。今後気を付けますのでこれからも是非よろしくお願いします。 (2016年10月30日 5時) (レス) id: b4d55729d2 (このIDを非表示/違反報告)
♪らんらん♪ - 5話の太宰さんの一人称が「私」じゃなくて「僕」になってますよー とても面白いでので 更新頑張って下さい。 (2016年10月29日 21時) (レス) id: 67007390ca (このIDを非表示/違反報告)
mayoshougn(プロフ) - *もちもちにゃんこ*さん» コメントありがとうございます。更新頑張りますので是非これからもよろしくお願いします! (2016年10月29日 15時) (レス) id: b4d55729d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:田棚花 | 作成日時:2016年10月25日 23時