24話 ページ24
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『...痛...ッたた...』
瘤になったであろう頭と太宰さんに無理やり押し込まれ転んだせいで体の節々とが悲鳴を上げる。
まだこの前の怪我も完全に治ってないのに...
ふと僕に誰かの影がかかり、その人の方を見上げる。
?「大丈夫か...?」
着物姿で白髪の男性が立っていた。
太宰さんの言っていたこと事が正しければこの男性が社長さんなんだろうか。
確かに( うちの店のお得意様の作家先生程ではないが)威厳がある。
『あ...、えっと初めまして、田嶋Aと申します...。』
自分でも思うが第一印象は最悪だ。その証拠に睨まれている気がする。
気のせいか......?
なんたって部屋に突然転がり込んできたのだ。睨まれても...しょうがない...はず。
?「田嶋Aか。太宰から話は聞いている。とりあえずそこの椅子に」
『あの...僕のこの“体質”は異能力なんでしょうか...?』
僕は言葉を遮るようにして立ち上がり、食い気味にずっと気になっていた事を問う。
“異 能 力”という言葉を発しただけで吐き気が出そうだ。
?「異能力が...嫌いか...?」
顔に出てしまっていたのか、こう聞かれた。
『...好きじゃありません。あまり良い思い出がないんです。』
少し言葉に詰まりながらもはっきりと続ける。
『だ...だから今まで逃げてきた分、
向き合っていきたいんです。どうか僕に力を貸してください!』
男性に向かって頭を下げる。
?「覚悟はあるのか。」
『...はい。』
重く、短い返事が室内にこだました。
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mayoshougn(プロフ) - サランラップ斎藤さん» コメントありがとうございます。これからも頑張りますので続編でも是非よろしくお願い致します! (2016年11月14日 8時) (レス) id: b4d55729d2 (このIDを非表示/違反報告)
サランラップ斎藤(プロフ) - めっちゃ面白かったです!
主人公くんのキャラもめっちゃ良かったです!
続編楽しみにしております!! (2016年11月12日 23時) (携帯から) (レス) id: 73140b95f1 (このIDを非表示/違反報告)
mayoshougn(プロフ) - ♪らんらん♪さん» コメント、ご報告、ありがとうございます。修正致しました。今後気を付けますのでこれからも是非よろしくお願いします。 (2016年10月30日 5時) (レス) id: b4d55729d2 (このIDを非表示/違反報告)
♪らんらん♪ - 5話の太宰さんの一人称が「私」じゃなくて「僕」になってますよー とても面白いでので 更新頑張って下さい。 (2016年10月29日 21時) (レス) id: 67007390ca (このIDを非表示/違反報告)
mayoshougn(プロフ) - *もちもちにゃんこ*さん» コメントありがとうございます。更新頑張りますので是非これからもよろしくお願いします! (2016年10月29日 15時) (レス) id: b4d55729d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:田棚花 | 作成日時:2016年10月25日 23時