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23話 ページ23

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太「Aくん、本当にごめんねー、下に居ると思わなくって。はは。」


太宰さんがAさんの不運に最早、笑うことも出来なくなってきている。

勿論僕もだ。


『いえ、大丈夫です...。』


そう言うAさんは頭に氷袋をあてて答える。全くもって説得力がない。


この探偵社に襲撃がくるのは僕が来てからも何度かあり、その度に
「(此処の会社、そこらのブラック企業よりもブラックかも...)」
と思う僕はきっとまだ、この会社に慣れていないのかもしれない。


片付けや修理の手配に勤しむ国木田さんや与謝野さんらを横目に小さく溜息をつく。





乱「あー!Aくんじゃん!久しぶりだねー!」


こんな状況で無邪気にも要さんに駆け寄る乱歩さんにAさんが驚く。


『え!?乱歩さんって探偵社の方だったんですか!?』


乱「うん?真逆、気付いてなかった?
僕、新聞によく載るから知ってたかと思ってたんだけど。」


さらっと自慢の様な事述べる通常運転の乱歩さんにAさんは困惑気味だ。



まあ、襲撃を受けても平然且つさぞ当たり前の様に過ごすところを見るとそうなるのも仕方が無い。


太「さて、Aくん!早速だけれども社長と面接だ!入社試験は免除にもなってるし、余り緊張せずにね!」



『えっ!?ちょ、待ってください!僕は相談があっただけで..』


慌てふためき更に困惑するAさんの背中を押し、社長室へ投げ込む太宰さんは何事も無かったように例の愛読書を読み始める。


敦「...もしかして太宰さんって、入社してもらう話、Aさんに言ってなかったんですか...?」
恐る恐る聞いて見ると「んー?」と、はぐらかされてしまった。


Aさん頑張れ...と心の中で思い溜息をつきつつ僕は、とりあえず割れてしまった窓硝子を片付ける事にした。

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mayoshougn(プロフ) - サランラップ斎藤さん» コメントありがとうございます。これからも頑張りますので続編でも是非よろしくお願い致します! (2016年11月14日 8時) (レス) id: b4d55729d2 (このIDを非表示/違反報告)
サランラップ斎藤(プロフ) - めっちゃ面白かったです! 主人公くんのキャラもめっちゃ良かったです! 続編楽しみにしております!! (2016年11月12日 23時) (携帯から) (レス) id: 73140b95f1 (このIDを非表示/違反報告)
mayoshougn(プロフ) - ♪らんらん♪さん» コメント、ご報告、ありがとうございます。修正致しました。今後気を付けますのでこれからも是非よろしくお願いします。 (2016年10月30日 5時) (レス) id: b4d55729d2 (このIDを非表示/違反報告)
♪らんらん♪ - 5話の太宰さんの一人称が「私」じゃなくて「僕」になってますよー とても面白いでので 更新頑張って下さい。 (2016年10月29日 21時) (レス) id: 67007390ca (このIDを非表示/違反報告)
mayoshougn(プロフ) - *もちもちにゃんこ*さん» コメントありがとうございます。更新頑張りますので是非これからもよろしくお願いします! (2016年10月29日 15時) (レス) id: b4d55729d2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:田棚花 | 作成日時:2016年10月25日 23時

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