【文スト】古書屋堂の幸運の持ち主【男主】

13話 ページ13

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田嶋Aは今、一般的な人生では絶対に体験しないだろうという状況に陥っている。





父に鍛え上げられた合気道(使う時がくるとは思ってもみなかった)で立てこもり犯の一人を気絶させ、その人が着ていた服を僕が着ている。


因みに犯人は乱歩さんがパンツ一枚にした。


ちょっと可哀想だが犯人なので慈悲はない。




とりあえず乱歩さんは人質として、僕は犯人のフリをして此処からの脱出及び人質の救出をする事になり、二手に分かれることになった。


話を聞く所によると、なんと乱歩さんの同僚が助けに来るらしい。


一寸、事件に巻き込まれた同僚を助けに来るってどんな会社だよ、と思ったがきっと深く聞かない方が良いのだろう。

ブラックな企業もこの世の中には沢山存在しているだろうし。




乱歩さんはぶっちゃけ早く帰って駄菓子を食べたいから自分だけ出たそうだったけども、協力して人質も救出しようということに。


なんてマイペースな人なんだ...。




まあ、高校時代は演劇部で活躍していた事もあり、何とかこなせそうだ。
不幸中の幸いというか、運が悪いというか...



それに武器も乱歩さんの云うとおり簡素なものであった。
質より量という形を取ったのか、種類は豊富だったが。





ところで乱歩さん、どうやって解ったのだろうか。

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