半分の記憶 (ページ7)

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健「お！恭平、西畑さん！おはよう！ビバ！」

恭「ビバー。小島、はやない？」

『おはよ。』

教室に入ると先客がいた。

健「歩いてきたらめっちゃ早く着いた。」

同じクラスで同じ美術部の小島は不思議なやつだ。何を考えてるかわからない。

『わけわからん。』

全教科期末テストで赤点を叩き出した恭平、数学で赤点を取った私、頭が飛んだ英作文と現代文の記述問題で職員室をざわつかせて謹慎になった小島の3人で補習は行われる。

室「おはよー。全員揃ってるな？」

担任の室先生がプリントの束を持って教室に入ってくる。

室「12時までには終わらせて帰れよ。」

恭「えー、無理！」

室「あと8教科！頑張れ高橋！」

外を見るとサッカー部が練習していた。

永瀬先輩、いないよなぁ…。なんて思いながらも探してみるとなぜかいた。

相変わらずかっこよかった。