４５ ダイゴとコウキ ページ10
「すいません！避けないで下さぁあい！」
「うわっ！？ロボロ、カウンターを！」
「了解…！」
目の前にぶん投げられた、超巨大な金の塊。
ロボロの能力「カウンター」で跳ね返したが、それを投げた張本人によって粉々に叩き潰された。
避けないで下さぁあいって何だよ。
見れば、そこには二メートルぐらい身長がありそうな男と、俺より少し小さい男の二人が立っていた。
彼らがエーミールの言っていた、強い奴二人なのだろうか。
ロボロを入れると完全に大中小の並びだ。
「…何か増えてない？」
「増えとるな…」
「どうしよう、戦う？勝てそう？逃げへん？なぁ」
「とにかく戦おか」
「えぇ…嫌だぁ…」
「逃げようとするな！」
大男が困り果てたように頭を抱え、今にも逃げ出しそうなぐらい後退っている。
その隣では中くらいの男が小刀を構えて、大男が逃げ出さないように服を掴んでいた。
うーん、絵に描いたような「臆病な大男」と「勇敢な小人」だなぁ。
それに気配的にはどっちも同じぐらい強そうだし。
「…君、名前は？俺はひとらん。このチビはロボロで、この蝶はエーミール」
「敵に名乗るわけ…！」
「俺、ダイゴ！こいつはコウキ！」
「おい…！」
なるほど、大男がダイゴで、中くらいがコウキ。覚えた。
じゃあ…相手がその気なら、戦おうか。
俺は太刀を構え、エーミールが蝶を指先に乗せ、ロボロがヘッドホンに手を当てる。
そうして俺達が武器を構えた瞬間に逃げ出そうとするダイゴを引きずり、コウキが小刀から淡い光を発した。
「いくよ」
「行ってこい！」
俺が太刀を抜き、コウキがダイゴをぶん投げる。
突然目の前に現れた大男に俺は一瞬怯んでしまったが、力を操る能力で衝撃波を放ち、攻撃を仕掛けた。
ダイゴは金の壁を造って衝撃波を防ぐ。
そして、その壁を軽く手で押した。
「うぁあっ！？」
その瞬間、金の壁が一気に飛んできて、俺は廊下の壁と挟まれ、押し潰されていく。
ダイゴが手をかざすと、金の壁がぐにゃりと形を変形させて俺を包んできた。
ちょっと、強くない？
「ひとらん！っ、エーミール、アイツ抑えといて！」
「無理だってぇ！」
ロボロが俺を助けようと、音の振動で少しずつ金の壁を剥がしていく。
隙間から見えたが、エーミールの能力によって大量の蝶が窓を突き破ってダイゴの周りに集まっていた。
…あれ、ダイゴ、なんで反撃しないんだ？
「蝶は絶対に殺さへんよ！可哀想やもん！」
ああ、本当に心優しい巨人だぁ。
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フール(プロフ) - アイウエオだよさん» 一応ピポポポのつもりです。分かりづらくてすみません…。ピポポポを使うところは話数的に自然消滅しました…。能力的には某竜依頼のパルプン○です。 (2019年4月3日 2時) (
レス) id: baf0519c25 (このIDを非表示/違反報告)
アイウエオだよ - 鬱先生の“あの能力”とは‥‥‥ (2019年4月3日 1時) (レス) id: 7bcfa840f4 (このIDを非表示/違反報告)
フール(プロフ) - テルさん» ありがとうございます…！これから少し忙しくなるので、更新が遅くなってしまうかもしれませんが、頑張ります！ (2019年3月25日 20時) (レス) id: baf0519c25 (このIDを非表示/違反報告)
テル - 更新来た！無理せず頑張ってください！ (2019年3月25日 19時) (レス) id: ed9aff9576 (このIDを非表示/違反報告)
フール(プロフ) - d!すこすこさん» ありがとうございます！なるべく早めの更新を心がけて、頑張ります！ (2019年3月20日 14時) (レス) id: baf0519c25 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：フール | 作成日時：2019年3月20日 12時
