３ 対ショッピ＆チーノ ページ5
「っ、ショッピ、だっけ…？」
「初めまして、誰か知らないけど、侵入者さん」
紫色の服に身を包んだ青年、ショッピ。
確か、煽り？と、毒を操る能力者だった気がする。
未だに重力弾で体を圧縮されているコネシマを鼻で笑い、彼は私に笑いかけた。
…この人、強そう。
「先輩、いいっすか」
「何や！」
「…ちょっと煽らせてもらいますね〜」
「ハァアアッ！？」
ショッピが動けないコネシマに対し、笑顔で謎の煽りダンスを踊っている。
コネシマはバタバタと暴れたが、動けない状態だと意味がないとようやく察したのか、唸りながら動きを止めた。
踊り終えたショッピは満足げな顔でコネシマを見下ろし、その弾を蹴り飛ばす。
補足だが、重力弾って特定の人だけにしか引力がはたらかない。
そうしないと、建物までぐしゃぐしゃになって面倒だから、仕方がないのだ。
「っ〜！覚えとけよ！」
「邪魔者は居なくなって、どうぞ」
突然、コネシマの姿が消えた。
…そう言えば、チーノとかいう奴が空間を操る能力を持っていたな。
彼がコネシマを回収したのだろう。
あーあ、逃がしたか。
私は舌打ちを抑えながら、目の前のショッピに集中した。
「新人、いこうか」
「はーい、お邪魔します。初めまして、チーノです」
「…ショッピと、チーノ？」
「そうそう。よろしく」
チーノと名乗る水色の髪をした男が、私にニコニコと頷く。
その笑顔の裏に狂気が潜んでいるのを感じ、少し寒気がした。
ショッピといいチーノといい、揃いも揃ってコイツら、絶対にキ○ガイだろ。
二人を同時に相手にするのはキツそうだが、この状態ではもう仕方がない。
私は大太刀を構え、戦闘に備えた。
「…チーノ君、援護よろしく」
「はいはい」
「っ…！」
ショッピがナイフを構え、私に一瞬で近付いてくる。
速い…！
大太刀は大振りな武器だから、細かくて速い攻撃には対応できない。
仕方なく、ショッピの五感を奪ったが、彼はそれでも私への攻撃を止めなかった。
コネシマもそうだが、なんでコイツらは五感を奪っても戦えるんだよ…。
しかも、その攻撃は私の隙を的確に突き、少しずつ体に傷をつけてきた。
チーノの援護も無しでこんなに圧されているのに、彼の力が加わったら…。
私は捌ききれない攻撃に内心悲鳴を上げ、チーノの方をチラチラと伺う。
「そんなに気になるん？」
「っ…！」
「じゃあ、やったろか。ショッピさんに注目してや」
チーノが魔法陣をショッピの足元に広げた。
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みょん - 夢主ちゃん五感を消すどころか操っちゃった (2019年8月26日 15時) (
レス) id: 58ac6e7e16 (このIDを非表示/違反報告)
フール(プロフ) - ひよっ子さん» ご感想ありがとうございます！頑張ります！ (2019年3月17日 19時) (レス) id: baf0519c25 (このIDを非表示/違反報告)
ひよっ子 - 主人公ちゃんの悲しい過去など とりあえず全部面白いです これからも頑張ってください！！(≧∀≦) (2019年3月17日 18時) (レス) id: a20f220c99 (このIDを非表示/違反報告)
フール(プロフ) - 兎危@ファンマークは子兎さん» チノ氏のキャラがまだ定まってないので探り探りですが…。これからも結構登場させるつもりです。 (2019年3月17日 9時) (レス) id: baf0519c25 (このIDを非表示/違反報告)
兎危@ファンマークは子兎 - ち、チノ氏…！？！？まさか、チノ氏を書いてる人が居たなんて……！感激ですううううう(新人組推し) (2019年3月17日 9時) (レス) id: 029d2a2f18 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：フール | 作成日時：2019年3月15日 17時
