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「ここがジャングルをクルーズするアトラクションですね!やはりなかなかに趣がありますねぇ!」
「ふふっ、そうだね♪」
「ボク、ちっちゃい頃このアトラクションが大好きだったんだ〜!彩葉、お船楽しみだねぇ♪」
「うん!おふねたのしみ〜!ゆじゅるおにーたんもたのしみ?」
「っ…そうですね!弓弦お兄ちゃんもとっても楽しみです♪」
アトラクションの前へと到着した面々は思い思いに言葉を発しながらも、その表情はワクワクととっても楽しげな様子。そして5人はキャストの案内に従い、早速乗船したのだった。
「ボク、彩葉の隣〜♪彩葉、お船がちょっと揺れるかもしれないから桃李お兄ちゃんにしっかりくっついててね♪」
「うん!とうりおにーたん、ぎゅ〜!」
「もう…っ、本当に可愛いすぎる…っ!!彩葉ぎゅ〜っ!!」
「桃李はずるいね…!僕も彩葉のとな…「いいえ!英智!ここは私が彩葉の隣に!!」
「いえいえ、日々樹さま。わたくしもここは絶対に譲ることができません…!」
そして船に乗船すると共に勃発した彩葉の隣の席争奪戦。桃李は自分の小柄さを活かし俊敏な動きですぐさま彩葉の隣に着席した為、残る彩葉の隣の席はあと一つ。身長も高いイケメンたちが幼女の隣の席を奪い合う様子はなかなかにやばい光景なのだが、本人たちは気にした様子もなく言い争っている。
「やはりここは僕が彩葉の隣に座るべきだと思うんだ。一彩くんから彩葉を預かったのも僕なわけだしね」
「いえいえ!ここは私が彩葉の隣に座るべきでしょう!英智と執事さんは大人しく向かい側に座ってくださいな♪」
「いいえ、わたくしも今回は絶対に譲れません…!失礼ですが、英智さまも日々樹さまも今日はもう十分に彩葉と触れ合えているのでは?…わたくしはまだ抱っこさえできていないのですが?…もしも今回も譲れとおっしゃるのならば、これはもう実力行使しかありませんね…。手加減は致しませんので、それ相応の覚悟をお持ちになってかかってきてくださいね?」
さぁどちらからお相手致しましょう?と英智たちを見やる弓弦。どうやら溜まりに溜まったフラストレーションがついに爆発したようで、その表情からはすっと笑みが消え失せている。
「えっと…、弓弦?いつもの穏やかな表情はどうしたんだい…?」
「あの…、執事さん…?…彩葉の隣に座りたい気持ちは十分にわかりました!わかりましたから、私たちに殺気を向けないでいただけます…!?」
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迷子(プロフ) - いちごさん» 反応集まで見ていただけてとっても嬉しいです!ゆったり更新ではありますが、今後も是非お楽しみください♪ (2022年5月25日 17時) (レス) id: d396ecb2f9 (このIDを非表示/違反報告)
いちご(プロフ) - 初めまして!この作品とても面白くて見てます!反応集もとても面白かったです! (2022年5月25日 16時) (レス) @page43 id: 176077d2f8 (このIDを非表示/違反報告)
迷子(プロフ) - 綺音さん» そんなことを言っていただけてとっても嬉しいです…!ありがとうございます!! (2022年5月7日 8時) (レス) id: d396ecb2f9 (このIDを非表示/違反報告)
綺音 - 夢主ちゃんにメロメロのfineのメンバーもかわいい…!この小説が私の生きがいだわ... (2022年5月7日 4時) (レス) @page41 id: 2f872b552c (このIDを非表示/違反報告)
迷子(プロフ) - 美紀さん» 本編だけでなく反応集の方にもコメントをいただいたようでありがとうございます!お互い体調に気をつけましょうね! (2022年3月4日 20時) (レス) id: 7c49e41a7a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:迷子 | 作成日時:2022年2月15日 23時