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「おや、皆おかえり♪……白鳥くんと礼瀬くんは何やら地面に倒れ伏しているようだけれど、どうかしたのかな?」
「天祥院先輩ただいま!二人は今、生きている喜びを噛み締めているだけだから気にしなくて大丈夫だよ!」
「えいちおにーたん!ただいま〜!」
「はぁ…っ、可愛い。彩葉もおかえり♪…一彩くん、二人のことはよく分からないけれど、とりあえず気にしないことにするよ」
寮へと到着するとちょうど玄関から英智が出てきて、地面へと倒れ伏している藍良やマヨイに訝しげな目を向けながらも、おかえりと笑顔で出迎えてくれたのだった。そして元気にただいまと声をかけた彩葉を素早く抱っこする英智。藍良やマヨイのことは一彩の言う通り気にしないことにしたようで、ゆるゆると頬を緩めながらも彩葉を抱きしめている。
「ふふっ、まさか英智さんがお出迎えをしてくれるとは。今回の旅行は何から何までお世話になり、本当に感謝の思いでいっぱいです。俺を含め、それぞれがとても有意義に楽しい時間を過ごすことができました♪…英智さん、今回はこのような機会をいただき本当にありがとうございました!」
「風早くんもおかえり♪そろそろ皆が帰ってくる頃かなと思って見に来てみたんだよ。旅行も皆が楽しく過ごせたのならよかった♪彩葉も楽しかった?」
「うん!い〜っぱいたのしかったぁ!!」
「く…っ…!い〜っぱい楽しかったんだね、彩葉♪彩葉が沢山楽しめたのなら何よりだよ♪」
巽からの感謝の言葉に、皆が楽しく過ごせてよかったと優しい笑顔で返しつつも、自分の腕の中にいる彩葉にも楽しかったかと問いかけている英智。そして彩葉からも楽しかったととびきりの笑顔で伝えられた瞬間、英智は悶え、むぎゅりと彩葉を抱きしめたのだった。そして巽に続き、一彩やなんとか復活した藍良やマヨイも英智に心からの感謝を伝え、お土産を渡したり旅行先での出来事を話したりと暫しの談笑を楽しんだのだった。
「あ、そうそう一彩くん。来週のこの日なんだけれど、彩葉のことを預からせてもらってもいいかな?実はこの日はfine揃っての休日でね。僕もこの日は完全にオフにしてあるから、彩葉を連れて皆で出かけさせてもらいたいんだ。この日は確かALKALOIDには朝から仕事が入っていたと思うけれど、もう誰かに彩葉のことをお願いしてしまったかな?」
そして途中思い出したようにスマホのスケジュールアプリを起動し、英智はそう一彩に声をかけたのだった。
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迷子(プロフ) - いちごさん» 反応集まで見ていただけてとっても嬉しいです!ゆったり更新ではありますが、今後も是非お楽しみください♪ (2022年5月25日 17時) (レス) id: d396ecb2f9 (このIDを非表示/違反報告)
いちご(プロフ) - 初めまして!この作品とても面白くて見てます!反応集もとても面白かったです! (2022年5月25日 16時) (レス) @page43 id: 176077d2f8 (このIDを非表示/違反報告)
迷子(プロフ) - 綺音さん» そんなことを言っていただけてとっても嬉しいです…!ありがとうございます!! (2022年5月7日 8時) (レス) id: d396ecb2f9 (このIDを非表示/違反報告)
綺音 - 夢主ちゃんにメロメロのfineのメンバーもかわいい…!この小説が私の生きがいだわ... (2022年5月7日 4時) (レス) @page41 id: 2f872b552c (このIDを非表示/違反報告)
迷子(プロフ) - 美紀さん» 本編だけでなく反応集の方にもコメントをいただいたようでありがとうございます!お互い体調に気をつけましょうね! (2022年3月4日 20時) (レス) id: 7c49e41a7a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:迷子 | 作成日時:2022年2月15日 23時