【銀魂】あいらぶゆー！【短編集】

▼ まさかそんなことは【志村新八】 ページ12

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新八「ここどうぞ！」




万事屋に遊びに来たAちゃんを、ソファに座らせる。

彼女とは一緒にいるうちに仲良くなって、最近よく遊びに来てくれるようになった。




「ん、今日は二人いないんだ」



新八「銀さんはジャンプを買いに、神楽ちゃんは定春の散歩に行きましたよ」



「そっかぁ…えへへ、新八くんがいてよかった」




くすくす困ったように笑うAちゃんに、僕はつい心臓が跳ね上がってしまった。


…え、なんかドキドキするんだけど。え？なにこれ？




「あっ、でも突然来ちゃってごめんね」



新八「い、いえ全然！
むしろ最近 楽しみになってきてるんですから、Aちゃんが来るの」



「本当！？じゃあ…暇なときは万事屋に直行する！」



新八「ぜひ来てください、待ってますから！」



「毎日ここに来ても、文句言わないでね？」



新八「心配しなくても、誰からも文句は出てきませんよ」




そう二人で笑い合う。

ほんと…笑顔が可愛らしいよなぁ、Aちゃんって。




「あ！そういえば、お通ちゃんの新曲出たみたいだね」



新八「知ってるんですね…！
そうなんですよ、今回も本当に素晴らしくて！聴いてみますか？」



「え！いいの？」




嬉しそうに声のトーンをあげたAちゃん。

テーブルの上に置いておいたイヤホンを音楽機器に取り付けて、イヤホンの片方を彼女に渡す。

お互いがイヤホンを耳に付けたのを確認して、音楽機器の再生ボタンを押した。




「…わ、イントロいい感じだなぁ」



新八「個人的にサビの入りが最高なので、そこに注目してほしいです…！」



「了解〜！…なんかこういうの、恋愛漫画とかドラマみたい」



新八「＿＿…えっっ、あの、はい、そうですねっ」




あぁぁもう、晴れやかな笑顔でなんてこと言うんですかァァ！！

しどろもどろな返答だったけど、彼女は「そろそろサビかな」とか呟いてたから 聞こえてないんだろうなぁ…。


え……ていうかちょっと待って…


なんでこんなにドキドキしてるの？

なんで顔熱いの？

なんでAちゃんから目が離せないの！？




…ま、まさかね…


そう悶々と考えていると、横から僕の名前を呼ぶ声が聞こえた。




「曲、最高だね！お通ちゃんハマっちゃうかも」



新八「あ、はい、CDなら貸しますから、いつでも言ってください…ね」




よくよく考えたら、Aちゃんが来てから僕の脳内は暴走を繰り返している気がする。

脳内だけじゃなく、心臓も、体温も…

今だってそうだ。




こういうのってやっぱり




＿＿＿… "恋" ってやつですか。

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