42、共喰いの果て、首謀者の幕引 ページ43
××
「アプフェルシュトゥルーデルを一つ。否、此方のプロフィットロールも良いな……Aくん、何が良い？」
「アプ……？プロ……？」
煌めく照明、お洒落な音楽が流れる落ち着いた雰囲気のある店内。革表紙の重いメニューには最早解読不能な言葉がずらりと並んでいる。
取引は一応成立し、
(真逆、こんなに優雅な
新聞から少しだけ顔を出して、離れたテーブルに座っている黒幕の背中を見つめる。彼は優雅にお茶をしていた。……くそぅ、私だってこんなに素敵な
「Aくん、どうしたんだ？金の心配ならするな。ここは俺が持つ。君の懐事情は読んでいるからな。探偵社の給料に不満があればいつだって来て良いんだぞ。俺達は大歓迎だ。何しろ君の異能力は世界的に見てもかなり稀少だ。百億の価値がある。あぁ、無論、君の異能力だけではなく俺はAくんの人柄も評価しているぞ、例えばだな───」
す、すごい。
フランシス先輩の滑舌が、すごい……
此方に一切の隙を与えない凄まじいマシンガントークだが、一言一句が聞き取りやすく、すらすらと耳の中に入って来る。
「───こらAちゃん。そういうときは「ごめんなさい」と断るものだよ」
何黙って聞き入っているんだい、とまるで最初から存在していたかのように、もうひとつの席に太宰先輩が滑り込んで来た。あれ、この人の異能力って瞬間移動だっけ？と疑いたくなるほどには俊敏且つ、自然過ぎる動きだった。
「お、お早い到着ですね、太宰先輩……」
「まァね。遅刻するわけにはいかないだろう？」
太宰先輩はニヤリと口の端を吊り上げる。
別の場所で谷崎先輩達への指示を出しながらも此処まで来た……というのがまたなんとも人間離れしている。大体、病み上がりでもそんなに動けるのなら普段だって遅刻することはなさそうなのに。
「……鼠が動き出すぞ」
フランシス先輩が静かに呟いて、視線を向ける。
丁度、首謀者である鼠が席を立った時だった。彼の視線が此方に向けられるのと、太宰先輩が笑みを深め、唇を動かした瞬間は殆ど同時だった。
「やあ、善い
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柊あんず(プロフ) - 乳酸菌 チーズさん» こちらの方にもコメントありがとうございます！目……目、大丈夫ですか！？ムスカ大佐！？((( (2020年1月25日 21時) (
レス) id: 5d7d3376c6 (このIDを非表示/違反報告)
乳酸菌 チーズ(プロフ) - 目ッ…目がァァ……！！！← (2020年1月25日 20時) (レス) id: df6c59ac1d (このIDを非表示/違反報告)
柊あんず(プロフ) - 果汁ジノ％さん» 国木田さんがいたのはアニメですね！確認しましたがやっぱり原作のパーティーに国木田さんはいなかったのでもう既にあの時には捕まっていたんだと思います！よってこれは伏線ではありません……(笑) (2020年1月25日 19時) (レス) id: 5d7d3376c6 (このIDを非表示/違反報告)
果汁ジノ％(プロフ) - 原作では国木田さんもパーティーに出ていたような…まさか、逮捕の時期が早まったのも伏線なのか…！？ (2020年1月25日 19時) (レス) id: 119f59d457 (このIDを非表示/違反報告)
柊あんず(プロフ) - ひいやさん» コメントありがとうございます〜！33話の伏線、そして腕の件は四部でちゃんと回収するのでご安心ください〜！「緑の灯」についてはフィッツジェラルド様の著者「グレート・ギャツビー」からの引用になるので、完全に史実ネタですね！ (2020年1月25日 11時) (レス) id: 5d7d3376c6 (このIDを非表示/違反報告)
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